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海岸をキレイに!かながわ海岸美化財団 柱本健司さん③

今週は5月1日(日)に、みなとみらい クイーンズスクエア横浜 1階 クイーンズサークルで行われた「みなとみらい KINGDOM~SPRING 2022~」での、公開収録の様子をお届け!
ゲストは、日本で唯一、海岸清掃を専門に手掛けている公益財団法人 かながわ海岸美化財団の柱本健司さんです。
 
今の季節にゴミが多い、藤沢市の片瀬東浜、平塚市の唐ケ原、小田原市の山王海岸の共通点は大きな川<境川(片瀬東浜)、金目川(唐ケ原)、酒匂川(山王海岸)>が流れ込んでいること。海岸のゴミは、川と関係が深いことがわかります。
海ゴミの7割は川から来ているもの。海に遊びに来た人のゴミが多いわけではなく、川の近くでポイ捨てしたゴミや、風で飛んでしまった家庭ゴミ、カラスの被害などで出たゴミがほとんど。神奈川の海ごみは年間2000トンもあるそうです。ゴミ捨ての際に、きちんとゴミにネットをかけることも大切です。
 
 

最近のゴミで多いのはプラスチック。全体の6割を占め、中でもペットボトルが半分と言います。ペットボトルごみはかさばり、家の中のゴミ一週間分を調べるとペットボトルが半分を占めることが多いんだとか。ペットボトルを減らすだけでもゴミの割合を減らすことができます。

驚きの海岸ゴミのお話として。
GWから秋まで続く海岸でのバーベキュー。コロナ禍でオープンエアの身近なレジャーとして、バーベキューをする人がさらに増えている中でさらに深刻に。機材や食材がそのまま放置された、まるでバーベキューの最中のようなゴミも…

自然に還ると勘違いして木炭を砂浜に埋めて帰る人も多く、砂浜が木炭だらけになっているそう。回収時に木炭の熱でやけどをすることもあり、とても危険になっているのが現実です。
 
 
ビーチクリーンで注意したいゴミも。
注射針は、医療用に使われたものではなく麻薬関係のものではないかと疑われています。柱本さんは「注射針を見つけた際は素手で触らない。普通のゴミとは分けて、ペットボトルなど蓋つき容器に入れ置いておいてほしい。」と注意を促されています。
 

こちらは散弾銃の薬莢。白い部品は薬莢の中に入っているワッズと呼ばれるもので、弾と一緒に飛んで行ってしまうため、山での狩猟で落ちたワッズが海まで流れてしまうのだとか。川が山と海を繋いでいますが、その間で暮らしている人間たちの出したゴミが海まで届いてしまうという繋がりが分かるゴミでもあります。

 
 
☆公益財団法人かながわ海岸美化財団 https://www.bikazaidan.or.jp/
 
 
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