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「生きのびるための流域思考」について 岸由二さん④

今週、お話を伺っているのは、ちくまプリマー新書から出版されている
「生きのびるための流域思考」著者、慶応義塾大学 名誉教授で、
NPO法人 鶴見川流域ネットワーキング代表理事の岸由二さん!

Ⓒちくまプリマー新書


今週は、岸先生に、流域について、総合治水について、
いろいろ学ばせていただいています。

こちらからどういうふうに身を守っていったらいいか。
今夜、教えていただきます!


岸先生
「豪雨については、ちょっと言うべきことがまず二つあってですね。
 一つ温暖化が進むととんでもなく大きな台風号が激しくなるっていう
 意見があって、それが世界の常識と思われてるんですけど、
 ちょっと注意が必要。
 理論的に温暖化すると豪雨が増えると予想されています。
 実際にどうも豪雨、増えてるような気がします。
 でも今から20年前、30年前に予想されたような増え方では、全然ない。
 データ上はそうじゃないんです。
 例えば鶴見川について限定していうと、100年ぐらいの間、
 一番すごい量の雨が降って、とんでもない水害起こしたのは、
 昭和13、193
8年の雨です。その後は戦後の狩野川台風1958年です。
 その後は2010年の台風、4番目が1966年です。
 だから僕はどう考えてるかっちゅうと、たまたまそうなったんだと
 僕は思ってますけど。どんどん増えるという状態ではない。
 とっても重要なのでぜひ覚えておいて。

 何が言いたいかっていうと、2050年までに炭酸ガスゼロにしないと
 すごいことになるという予想は今は当たっていません。
 すごいことになっていく可能性があるんだけど、十分に備えることが必要。
 我々の持っている金だと注意力、資源を全部炭酸ガスを減らすことに
 使ってしまうと、別に、温暖化にならなくても、
 50年100年に一度起こるような水害によって、日本の首都圏大水没しちゃいます。
 過去にしているんだから。

 もしお金に制限があるんだったら全部炭酸ガス減らす使っちゃ駄目。
 治水にお金使わないと駄目です。
 ちゃんと防災予算しっかり取ってもらう、そういう配慮しなきゃいけないんだ、
 それが一つ。
 もう一つは・・・・」!?

詳しくは、下記の岸先生のお話で!!!

実際に、流域思考で、自分の住む街をどのように守っていったらいいのか。
岸先生が代表を務める「NPO法人 鶴見川流域ネットワーキング」では、
そのような防災計画についての相談にも対応していただるそうです。

想定外・・という言葉で、水土砂災害の被災者にならないためにも、
岸先生の著書「生きのびるための流域思考」をこの機会に手に取ってみてください。

岸先生、貴重なお話、ありがとうございました!

筑摩書房生きのびるための流域思

NPO法人 鶴見川流域ネットワーキング

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