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「生きのびるための流域思考」について 岸由二さん②

防災週間の今週、お話を伺うのは、
ちくまプリマー新書から出版されている
「生きのびるための流域思考」著者、
慶応義塾大学 名誉教授で、
NPO法人 鶴見川流域ネットワーキング代表理事の岸由二さん!

「生きのびるための流域思考」著者 岸先生

今日は「流域」について、教えていただきます!

岸先生「地べたって凸凹しているでしょう。
山とか丘とか、そういうの地形ですが、「領域」は地形の一種。
流域を定義するときに使うのは、水の流れ。
地べたの凸凹に雨がふります。
雨が小っちゃければ、地面に吸われてしまいます。
もちろん深いところに沁み通った水は、
何日もして関係ないところで湧き出したりする。

かなり大きな雨が降ったと想像してください。
地面にもう吸い込めなくなる。地面の表面に流れがます。
水は、必ず高いところから、低いところへ流れてくる。
集まってきます。集まってくると目で見てわかる。
川になってくるんです。
川っていうのは、小さなか流れがあって集まると
少し大きくなって、だんだん大きくなってきますよね。
小さな流れが集まって、支流となって普段水があるような流れになる。
そういうのがどんどん集まって大きな流れになつて、
海にそそぐっていうのが川のシステム。
そういう川の流れの事を水系って言ったりします。

大雨が降った時に、降った雨を川にしちゃう地形っていうのがあるんです。
普段川が見える時には当たり前ですよね。
でも、普段川が全く見えないちっちゃな山の斜面の窪地なんかも
大雨が降ってくれば川になってくるでしょう。
表面流っ言うんですけど、そういうのを作るのを流域と
定義するっていうのが、この本の「流域」。

空想してみてください。
雨が降る、降った雨の水が川になっちゃったら、その地形が「流域」。

例えば、学校の校庭で、普段凸凹しているけど、
雨がちょっと降った時にはわからない。
大雨が降った時に見に行くとちゃんと川ができている。
集まって水たまりになつている。
その時にもし可能だったら、今、ここの水は、こっちの水たまりに行っているぞ。
こっちの場所は、こっちに行っているぞって、測れる。

スーッと線をひいちゃうと、こんな雨が降っている時には、
うちの学校には、3つ流域があります。
ってわかるんですよ。でも、雨の降り方が違えば、流域が違うぞ・・それが正しい。」

えええ!! どういう事なんでしょうか?
詳しくは、岸先生のお話をぜひ聞いてみてください。

筑摩書房生きのびるための流域思

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