今週は、神奈川県茅ヶ崎市で木工、建築工房を手掛けるPEACE CRAFT代表 西村正行さんをお迎えします。
「PEACE CRAFT」は、"誰かにとっての不要を誰かにとっての必要に"をコンセプトに2013年創業。流木や古材、廃材などの古い木材を使って、家屋をつくったり住宅の内装を手掛けたりと建築全般、また店舗のデザイン施工を手がけています。
立ち上げ当時、西村さんは会社員。神奈川県の県央で新築メインで建築をする工務店のデザイナーをされていました。大工もされていたので手作りのモノづくりはしていたそうですが、毎日職人が持って帰ってくる木のゴミがもったいないと家に廃材を持って帰って2013年にモノづくりを始められ、2年後には「PEACE CRAFT」一本で仕事をされるように。
その時その時で入ってくる木も違うので、同じものを作ってほしいといわれるのが一番難しく、その時にある木材で何を作るかという発想のほうが多いそう。
作品を作るときに使う木材は、最初は廃材が出そうなところに色々と声をかけてもらいに行っていたそうですが、続けていくうちに色々な人から声がかかるようになっていったと言います。明日には業者に捨てられてしまうような廃材でも、西村さんの会社にとっては宝物。目を輝かせて引き取る姿を見て、涙するおばあちゃんもいたりと、引き取りに行って感謝されることが多いのだとか。
「PEACE CRAFT」の原点となる最初に作った作品は古材を使ったポストカードサイズのフォトフレーム。初心を忘れないようにといまだにお店に飾っています。
ちなみに作るものは、額縁が一番多いとか。飾るアートに合わせてデザインする一点ものです。また家具はテーブルが多く、太めの廃材が出てきたときに太い天板にしてテーブルを作ったりと木の個性を活かしたモノづくりをされています。
注文される方は、新たに家を建てた・引っ越したなど、心機一転の方が多く家具一式をオーダーする方も。もともと工務店のデザイナーをされていたので家具以外に空間デザインもできるため、空間に合わせた照明のチョイスや植物などトータルでデザインすることもあるのだとか。
気になる方は「PEACE CRAFT」のサイトからご連絡を。
また「PEACE CRAFT」では、お店で廃材や作品の販売もされています。DIYの材料を買いに来られる方も多く、その場でDIYする際のアドバイスも親身にしていただけます。初心者の方も多く来られるそうですよ。
そんな「PEACE CRAFT」が描く未来は、新築でも解体される梁や柱を組み込んでいくこと。極端に言えば江戸時代のように、廃材だけで家を建てるように木自体も循環させるような家づくりが日本でデフォルトになったらいいなという願いを込めて廃材を使い続けています。
明日は西村さん、もう一つの顔「UPCYCLE JAPAN」について伺います。
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