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海ゴミからサングラスを!「アノミアーナ」④

今週は「オーシャングラス」について福井県にいるアノミアーナ代表 西野ひかるさんにお話を伺ってきました。
 
まず「バイオレンズ」は、生分解性バイオポリマーで作られていて土の中に埋めると分解されるレンズ。
そして、西野さんおすすめの「偏光調光レンズ」は、屋内や日陰では色が薄く、外では濃いサングラスになるというもの。このレンズは海の中の透明度がよく見えるので、マリンスポーツや釣りをする人におすすめだとか。街中でも外や電車などで外さなくてもいい便利なサングラスです。
「PC用メガネ」はブルーライトをカットしているので家での作業におすすめ。リラックスしてほしいという思いを込めて、フレームのデザインを星座にしています。
 
このオーシャングラスのフレームは、ペットボトル1本の重さなのでとっても軽いんです。通常メガネのジョイント部分には金属が使われていますが、捨てる時に外す手間を考えて金属を使わずリサイクルできるようにと工夫されています。
お値段は、アップサイクルされたケース付きで9,900円。
このケースはカーテン生地の廃棄処分になったものを使用していて、遮光カーテンの生地なので車に置きっぱなしにしても安心というものポイントです。
 

西野さんはこういった活動を始めて、「モノが持つ力」を感じたと言います。

海ゴミ問題になかなか興味を持ってもらえなかった中、サングラスやアクセサリーを持っていくとみんな目の色を変えて寄ってきたのだとか。地元の人からは「こんなものができるならゴミ拾いも苦にならない」という声も。
 
またプラスチックメーカーは敵のような印象があったそうなのですが、実際に会話をしてみるとまるで環境活動家のように環境や海に詳しく、考えの深さや、長い時間をかけたモノづくりへの想いに感動されていました。
 
今後は「オーシャングラスチャレンジ」を全国に広げていくことが目標という西野さん。現在はペットボトルを繊維にして服にするプロジェクトや、SUPでのゴミ拾い、観光しながらゴミ拾いをする海ゴミ観光といったエコツーリズムの計画も進んでいます。修学旅行や教育旅行など、SDGsの観点で考えると海ゴミはいい教材になっていくと思うとおっしゃっていました。
 
 
西野さんは師匠にあたる方に「昆虫に学べ」と言われているそう。
ミツバチは蜜が欲しくて花に行く。すると、知らないうちに花粉を付けて種が出来て実ができる。生きることそのものが循環を促してほかの生き物を生かすことに繋がっているのに、人間だけが外れてしまって生きる環境を壊している。一生懸命仕事をして食べていったら環境保全に繋がっていくという社会になるといいと思うとお話してくださいました。
 
☆アノミアーナ
 
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