今週は湘南に残る唯一の酒蔵
「熊澤酒造」株式会社 代表取締役の熊澤茂吉さんにお話を伺っています。
今日は、地域の皆さんと展開されているプロジェクトについて伺いました。
酒蔵ということで地元の農産物に関心があり、レストランもやっているため
色々な交流があるという茂吉さん。
これまで従来型の農家さんと、新規就農して無農薬でやっている若い農家さんが
一緒くたに扱われることが多く、
新たに農業にチャレンジしている農家さんを応援する場を作りたいと思い
熊澤酒造の敷地内で始められたのが、
”mokichi green market”という直売所。
茅ヶ崎Biocchiという若手農家に出店してもらい
地元の美味しい野菜をお客さんに直接販売しています。
定休日以外は毎日、色々な農家さんが野菜を売りに来ているので
曜日による野菜を楽しみに来られる方もいて、お客さんにも定着しているのだとか。
熊澤酒造ならば、残った野菜をお店で使えるというメリットもあり、
今はすべて売り切る形で行われています。
野菜の他に、廃業してしまう地元の農家さんの話を聞いて
思い付いたのが” ソーセージ”。
当時は2件の養豚農家の方がおいしい豚肉を飼育していて
その豚をブランド化して残していきたいとソーセージ工場を作りました。
また農家を継がない人が増え、どんどん水田がなくなっている背景を踏まえ、
水田を残すために農業部門を作り、
今後10年間で原料となるお米を地元の水田に切り替えていく計画も進めています。
茂吉さんが生まれた頃までは自分たちでお米を作っていたそうで
そういった本来の姿に戻したいという思いを持たれています。
熊澤酒造で使われているのは五百万石と山田錦という酒米が中心。
これから自分たちで栽培していくにあたって
地元の水質や土に合うものを探していければと思っているそうです。
未来に向けた茂吉さんの一番の懸念は、
消費者だらけの街になるとあまりよくないということ。
何らかの形で地域に関わったり、物づくりをしたり
消費するだけという比重が減ると豊かな街になっていくのかなとお話されていました。
明日は熊澤酒造の”学び”のプロジェクトについて伺います!
☆熊澤酒造
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