深夜の音楽食堂 - Fm yokohama 84.7

【第213回】松重豊×幅允孝

俳優の松重豊がマスターをつとめる
FM
ヨコハマ「深夜の音楽食堂」  

松重豊初の短編小説・エッセイ集
「空洞のなかみ」
が毎日新聞出版から
発売されました〜!

そして、松重マスターとアーティストとの
スペシャルコラボムービー第四弾が公開!
今回はOvall関口シンゴさん!!


チャンネル登録よろしくお願いします


■『松重豊「空洞のなかみ」展』開催中
下北沢のBONUS TRACKのギャラリーで
挿絵を担当された、あべみちこさんの
イラストが展示されています!
10
30日(金)まで開催中です。
詳しくはBONUS TRACKのオフィシャルサイト
ご覧ください。



先週に続いて…今夜もブックディレクターの
幅 允孝(はば よしたか)さん
がご来店!


松重マスター
「こんな素敵なお仕事をする人が
これまで日本にいなかったっていうのが
不思議なぐらい。」

幅允孝さん
「僕らはよく“差し出しかた”って
言っているんですけど
いい本を選んで並べておけば
売れる、読まれるって
20
年前はそうだったかもしれないんですけど、
差し出しかたを丁寧にしないと届かない。
具体的に言うと、今はサイン計画とか
床材のこととか考えているんですよ。
図書館を作るときに、新しい本が
たくさん置かれる場所が
あるじゃないですか。
あそこは床のタイルを硬めにするんです。
回転が速くなるので。
哲学とか心理学とか没入に時間がかかる本は
カーペットを敷くことが多いんですけれど
毛足を10mm長くするだけで
滞留時間が変わったり。」

松重マスター
「関係ない事までやらなきゃ
いけなくなってくるような
展開なんですか?」

幅允孝さん
「本を読んでもらうためには
そこまでちょっと脇をしめて
丁寧に考えていかないと
やっぱりなかなか見向きもしてくれない。
読めって言われても絶対に読まないし
読んでも残らない。
気が付いたら読んでいた…
っていう状態をプロとしては
なんとか作りたいと思っているので
そういうことをやっているんです。」

 

♪Today's ON AIR♪

1. Gonna Be Good feat.J LAMMOTTA
すずめ/Nenashi
松重豊’sリクエスト


2
.バッハ ゴルドベルク変奏曲(アリア)/グレン・グールド
幅允孝’sリクエスト



3.Show Biz Kids/
リッキー・リー・ジョーンズ
幅允孝’sリクエスト

お話いろいろ
・本を読むことはご飯を食べることと同じ
・鬼滅の刃も読む!?
・本の“正しい読み方”なんてない
・松重マスターが発信する
 “新しい朗読を考える会”を
 幅さんがプロデュース!?

松重マスター
「ミュージシャンと一緒に朗読する場所、
新しい朗読を考える会というのを立ち上げて。
今後、コロナが落ち着いて
そういう場所があったら
幅さん、プロデュースしてくださいよ!」

幅允孝さん
「わかりました(笑)
やっぱり本の領域をちょっとずつ
広げていくってすごく重要だと思ってるんです。
本のいいところって
共有できないところなんですよね。
一人で読むし、孤独に陥って
書き手と読み手が1対1で向かい合う。
でも、それだけだと
やっぱり広がりみたいなものが
少なくなってしまっていて。
(中略)
ひょっとしたら話しながら物語を書くとか。
即興劇なんだけど、それが後で
テキストの作品として残っていく感じとか
いいかもしれませんね。」

 

<幅さんからのお知らせ>
「みなさん、本を読みましょう♪」

 
 
 
 
 
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あなたは「空」と「無」の違いについて意識したことがありますか? 本日発売する『空洞のなかみ』は、俳優の松重豊さん @mattige19 が初めて書いた短編小説とエッセイをまとめたもの。 「サンデー毎日」で連載していたエッセイ「演者戯言(えんじゃのざれごと)」はご存知の方もいるかもしれませんが、短編小説「愚者譫言(ぐしゃのたわごと)」は緊急事態宣言下につらつらと書き下ろしたそうです。謹慎蟄居生活中に演じる文士役なのでしょうか。 小説「愚者譫言」は、タイトルの難しさと打って変わって、実に愉快な10話のショートショートともいえる作品。 毎回、何かしらの役を演じる主人公がある撮影現場に表出するのですが、彼は自分が何を演じるべきか一向に思い出せないのです。 目の前のカツ丼を凝視したり、隣で疾走する男の鼓動を聞いたり、周りの状況を彼なりに見極め、少しずつ現場にすり寄っていくのですが。。。 ハリソン・フォードや大林組も登場する撮影現場を読者と一緒にトレースすることで、役者という生業の思考回路を感じことができます。加えて、自分という器を沢山の人格が次々と通り過ぎてゆく仕事の根っこも垣間見えてきて。 じつはそれを増幅してくれるのがエッセイ「演者戯言」の存在で、これを読んで小説に向かうとまた味わいが増すのですよねぇ。 松重さんの日々の徒然を軽快に語るそれは、食べ物やアナログ愛好や食えない時代の工事現場や柔肌の話を中心にしながら、ときおり演じる者(「虚業」と松重さんは書いています)の「なかみ」と真髄に切り込みます。 . 「あれは本当に全部召し上がっているんですか?」 これまで何百回も繰り返された松重さんへの質問に対するアンサーソング的な一遍、「定食屋の奥に並ぶ宇宙人の眼差しにライス大盛りを完食す」というエッセイにはぎくりときます。そして、再び小説のプロローグに戻って。。。と1冊で円環ができているではありませんか! 菊地信義さんの装丁でぴりりとしまった白い 1冊。 ぜひ手にとってみてください。 . 追伸:松重さんのラジオ「深夜の音楽食堂」では、今週・来週と僕が出演させてもらって松重さんと本について話しています。そちらも聴いてみてください。 #深夜の音楽食堂 #空洞のなかみ #松重豊 #yutakamatsushige #毎日新聞出版

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