
第204回の放送はいかがでしたか?
こんにちは、ライターMです。
言葉の森の中から、今日もこっそり語りかけます。
聴いてくださるレベムジ・ファミリーの皆さま、ありがとうございます。
さて、5月25日は「広辞苑記念日」。
1955年のこの日、岩波書店から初版の『広辞苑』が発行されたのだそうです。
あの分厚くて重たくて、ちょっと威圧感すらあるあの本。
でも中には、ありとあらゆる世界の入口が詰まっている。
この話を母にしたら、
「アンタ、その広辞苑って、ドラマ? 海外ドラマ? え? 辞書? …ふーん」
と言われました。
ちなみに母は今、父と1ヶ月ほど口をきいていません。
原因は、父の最後の1本のビールを、母が黙って飲んだからです。
「冷蔵庫の中のビールを「最後の1本」と認識するか否かは、家族会議にかけるべき」
という父の主張と、
「飲みたかったら自分で書いて貼っとけ(←ビール:禁飲)」
という母の反論が真っ向からぶつかり、
現在、口をきかずに広辞苑より分厚い沈黙が家庭に流れています。
私はふと、広辞苑で「沈黙」を引いてみました。
《ものを言わないこと。黙っていること。また、その時間。》とある。
・・・それだけ?
この「重たい時間」が、たったこれだけの言葉で片付くの?
でも考えてみれば、広辞苑はあくまで「入口」なのかもしれません。
言葉そのものに対してではなく、
その言葉が、どんな時間や感情を連れてくるか。
それを想像するのが、人の役割なのだと。
「家族」と引けば、きっとそこには
《親子・夫婦など、血縁・姻戚関係にある者の集まり》
…と書いてあるでしょう。
でもその定義の外にこそ、
「笑って泣いて沈黙して、でもどこかでつながってる」
そんな物語が、日々生まれているのです。
ちなみに昨夜、
父が母のために、冷蔵庫にビールを1本だけそっと入れていました。
ラベルにマジックでこう書いてありました。
「のどが渇いたあなたへ(禁飲:解除)」
母は無言で、そのビールを飲み干していました。
何も言わずに。だけど少し、笑って。
・・・沈黙が解凍される音って、
たぶん、プシュッという小さな開栓音なのかもしれません。
言葉の意味は、辞書にだけあるんじゃない。
行間に、沈黙の先に、生活の中にこそ、ほんとうの意味がある。
そんなことを、ビールと家族と、広辞苑に教わった一日でした。
それでは今週オンエアーした楽曲をご紹介しましょう。
<SGZ’s Recent Favorite>
このコーナーは、古今東西カテゴリー関係無く、SUGIZOが現在ハマっている音楽を紹介して
いきます。
今週は、2016年のアルバム『★(Black Star)』からデヴィッド・ボウイ「Lazarus(ラザルス)」。
2015年12月17日に配信されたラスト・シングル。
M-1 Lazarus/デヴィッド・ボウイ
デヴィッド・ボウイ、自身69回目の誕生日にあたる2016年1月8日に28枚目のスタジオ・アルバム
となる新作『★』(ブラックスター)をリリース。
前作『The Next Day』は、イギリスをはじめ世界18ケ国のアルバム・チャ-トで1位、全世界の
60ヶ国以上のiTunesチャートでも1位を獲得。その後も、ファッション、音楽、デザイン、演劇、
アート、フィルムなど、ボウイの世界観が忠実に表現された大規模な回顧展『David Bowie Is』が
イギリスはじめ世界で開催され話題を集めた。
しかし、アルバム『★』(ブラックスター)」リリース2日後、2016年1月10日にこの世を去ること
になった。
涙無くして聴けないボウイのラストアルバムを象徴する曲。
今回ボウイの遺作とも言える彼が音楽と鬼才エンダ・ウォルシュと共同脚本を手がけた舞台
「LAZARUS」の初の日本版が効公開。主演はSOPHIA松岡充。演出は白井晃。
SUGIZOはプロデューサー立川直樹氏と共にその作品のアンバサーダーとして関わりました。
ボウイ初の主演映画「地球に落ちてきた男」の続編的ストーリー。世界的ロックスターのボウイが
人生最後に生み出したかった作品はあまりにアンダーグラウンド、サイコ、そしてドラッギー。
そう、それは闇からの飛翔。輝かしいボウイの名曲群があまりに感動的な、美しい作品です。
▼Lazarus/David Bowie
https://youtu.be/y-JqH1M4Ya8?si=cv8llcKN7NBNTJ67
続いては、
<SGZ’s Rootsmusik>
このコーナーは、SUGIZOが大きく影響を受けた音楽を紹介します。
先々週、ライヴリポートをお伝えしましたが、CHICのナイル・ロジャースからコメントが
届きました。曲はアルバム『C’est Chic』から
M-2 Savoir Fire/CHIC
ナイル・ロジャースは幼少の頃よりジャズに親しみ、15歳の時にグリニッジ・ビレッジを拠点に
音楽活動を開始する。アポロ・シアターでの音楽監督を経て、1977年に音楽仲間であった
ベーシスト、バーナード・エドワーズと共に、Chicを結成。ここでは、ソングライターやギタリスト
として活躍し、洗練された楽曲と斬新で力強いリズムは評判を呼び、当時のディスコブームもあり、
幅広い層から支持された。
1980年代からは、バーナードとコンビを組み、デボラ・ハリーをはじめとして、プロデューサー
としての活動を開始。メイン・プロデュースを務めたマドンナの「Like A Virgin」、デヴィッド・
ボウイの「Let‘s Dance」が、世界中で大ヒットを記録、以降、ダイアナ・ロス、
デュラン・デュラン、ミック・ジャガーなど、数々の大物アーティストを手がけ、1980年代の
音楽シーンを席巻した。
1992年には、シックの新作を発表、1996年には、日本で開催された「JTスーパーサウンド」の
プロデューサーを務め、成功に導くも、来日していたバーナード・が客死するという悲劇に
見舞われる。
2011年1月、ウェブサイトで癌の手術を受けたことを公表した。
2012年、ダフト・パンクのギー・マニュエルとトーマがナイルの自宅を訪れ、新作アルバムへの
協力を依頼。2013年アルバム『ランダム・アクセス・メモリーズ』内の3曲にギタリストとして
参加、先行シングル「Get Lucky」は、ナイルのカッティング・リフが最大の特徴で30か国以上で
チャート1位を記録。
この春、SUGIZOは憧れのナイルと初対面!ステージ同様サービス精神とおもてなし精神に溢れ
信じられないほど温かく、優しい人柄にただただ感動。
御歳72のナイル。来日公演でのステージではまだまだ元気に最強のグルーヴを叩き出していました。
今後に期待したいと共に、もし近い将来SGZとご一緒させていただけたたら、と思うと未来が
楽しみでなりません。
▼Savoir Fire/Nile Rodgers&CHIC
https://youtu.be/9pkNoI75KGM?si=9XNlzq4LJf1_T9CE
最後の曲は、映画「花束」のオリジナルサウンドトラック『HANATABA FOR YOU』から
M-3 マグダラのマリア~Childhood’s End/SUGIZO
映画「花束」は、サヘル・ローズ氏初監督、エグゼクティヴプロデュース岩井俊二氏という布陣による
ドキュメンタリーとフィクションの垣根を超えた、実験映画。この映画の音楽をSUGIZOが担当
しました。
この10年、養護施設の子どもたち、職員さんたちとの交流を大切に続けてきているSGZ的にも
大変思い入れ深い作品。
既存のSGZミュージックの花束カスタマイズ楽曲と、書き下ろし曲をマシュアップした劇伴。
「マグダラのマリア~Childhood’s End」は2020年リリースされたアルバム「愛と調和」に
収録されている楽曲「Childhood’s End」に新録&再構築を施した花束カスタマイズ作品。
映画の中で印象的な劇中劇をよりドラマティックに導く重要作となりました。
▼マグダラのマリア~Childhood’s End/SUGIZO
https://youtu.be/HPXQK9YpJao?si=sCrXUr582guANDn0
みなさんからのメールをお待ちしております。
まで!
毎週抽選で5名の方に、番組ステッカーをプレゼントします。
ご希望の方は、必ず住所、氏名を書き添えて送ってください。
番組にお寄せいただいたメールから、毎週5名の方に新ステッカーをお送りしています。
プレイリストもぜひチェックしてくださいね。
Rebellmusik Playlist:
https://open.spotify.com/playlist/5pxyuAhtXR9JUWjgxEZW4S?si=v64cm_-QTe-ivVuW2bOClw&pi=nZpIH_O-StuCW
<お知らせ>
■高橋大輔氏と増田貴久氏(NEWS)がダブル主演を務め、映画、TVドラマ、舞台など、数々の
フィールドで活躍する堤幸彦氏が演出を担当する、アイスショー「氷艶 hyoen 2025 -鏡紋の夜叉-
(きょうもんのやしゃ)」の音楽をSUGIZOが手掛け、更にスペシャルゲストアーティストとして出演が
決定!!
主演・高橋大輔の故郷である岡山を舞台に、桃太郎の元となった「温羅伝説」をベースに、
大義のぶつかり合いが描かれます。「鬼」とされた温羅を高橋大輔が演じ、そして「桃太郎」の
モデルである吉備津彦を増田貴久(NEWS)が演じます。
氷上でのアクションや殺陣、芝居、音楽、さまざまな要素が絡み合う化学反応に、
是非ご期待ください!
詳細はオフィシャルサイトをご確認ください。
公演日:2025年7月5日(土)~7日(月)
会場:横浜アリーナ
■SUGIZOファンクラブ限定イベント「SOUL’S MATE DAY EXTRA BIRTHDAY PARTY 2025」
開催!!
SUGIZOのBIRTHDAY EVENTの開催が決定致しました。
去年に引き続き今年もSUGIZOのBIRTHDAYを一緒に過ごしませんか?!
チケット詳細はこちら
https://sugizo.com/contents/270995
日時:2025年7月8日(火)
①15:00~ START
②19:00~ START
会場:La Donna Harajuku
■2025年8月11日(祝・月)SHAG「WHAT IS JAM? Vol.10 」開催決定!
音楽の多様性・可能性に満ちたヴァイブラントなライヴ・ジャム・シリーズ「WHAT IS JAM?
Vol.10」。
前回を超える化学反応、そして“ここでしか観られない瞬間”が待っています。
詳細は追って発表致します。
日時:2025年8月11日(祝・月)
会場:横浜BAY HALL
■2025年10月4日(土)八ヶ岳高原音楽堂にて「Takana Miyamoto featuring series vol. 1
SUGIZO with Takana」開催!!
「一人オーケストラ」宮本貴奈が、第一線で活躍するアーティストを最小編成でフィーチャー。
第1弾には、SUGIZOが登場します。ロックはもちろんクラシック、ジャズ、民族音楽等を取り入れる
多彩な音楽性を持つSUGIZOと宮本貴奈のデュオに乞うご期待!
https://www.yatsugatake.co.jp/event/concert/2025/1004/
■SUGIZO FC限定「SOUL’S MATE 温泉TOUR 2025」開催決定!!
毎年恒例で、今年11回目の開催となるファンクラブ限定温泉TOUR。今回も盛りだくさんの
コンテンツで、SUGIZOが皆様へ心を込めておもてなし致します。
詳細は決まり次第、改めてご案内致します。
■2025年11月8日(土)、9日(日)LUNA SEA主催フェス「LUNATIC FEST. 2025」開催決定!
2018年以来3回目の開催となり10周年を迎える今年の豪華ラインナップが発表されました。
チケット申し込み等の詳細は特設サイトをご確認ください。
10TH ANNIVERSARY
LUNATIC FEST. 2025
開催日:2025年11月8日(土)、9日(日)
会場:幕張メッセ
出演ラインナップ:
LUNA SEA
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BRAHMAN、BUCK-TICK、DIR EN GREY、GODLAND、黒夢、lynch.、MUCC
MY FIRST STORY、NEMOPHILA、Novelbright、凛として時雨、ROTTENGRAFFTY
SIAM SOPHIA、シド、T.M. Revolution、UVERworld、THE YELLOW MONKEY
9mm Parabellum Bullet
※A→Z / 1→9
◾️2025年11月24日(月・祝)BRAHMAN主催のライブイベント「尽未来祭2025」にLUNA SEAの
出演が決定!チケット申し込み等の詳細は公式サイトをご確認ください。
BRAHMAN 30TH ANNIVERSARY
尽未来祭 2025
開催日:2025年11月24日(月・祝)
会場:幕張メッセ国際展示場9-11ホール
出演ラインナップ:
BRAHMAN / ASIAN KUNG-FU GENERATION / BUCK∞TICK / DIR EN GREY /
Dragon Ash / ELLEGARDEN / GEZAN / LUNA SEA / SUPER BEAVER / 04 Limited Sazabys
※A→Z