
第199回目の放送はいかがでしたか? Parisからお届けしました!
それではオンエアーした楽曲をご紹介しましょう。
<SGZ’s Recent Favorite>
このコーナーは、古今東西カテゴリー関係無く、SUGIZOが現在ハマっている音楽を
紹介していきます。
Parisからお送りする<SGZ’s Recent Favorite>は、1988年のAIR(エール)のアルバム
『Moon Safari』から「La Femme D'Argent(ラ・ファム・ダルシャン)」。
M-1 La Femme D‘Argent(ラ・ファム・ダルシャン)/AIR
AIRは、ニコラ・ゴダンとジャン=ブノワ・ダンケルによるフランスのデュオ。
1995年、パリで結成。エレクトロニカ、ロック、ラウンジミュージックなどを駆使した
フランスらしい垢抜けたサウンドが特徴。
1997年4月15日から7月15日にかけて、ニコラとジャン=ブノワはパリ郊外のスタジオで
ファーストアルバムのレコーディングを開始。1998年1月に発売された『Moon Safari』は、
一挙に40カ国で発売。インストゥルメンタルの10曲が収録。歌われているのは、アメリカの若手歌手
ベス・ハーシュの「All I need」と「You make it easy」、そしてAIRの「Sexy boy」の3曲のみ。
ストリングスは伝説的なアビー・ロード・スタジオで録音され、
指揮は伝説的なデビッド・ウィテカーが担当。
AIRの音楽はすぐに話題となり、軽快なポップス、ポピュラーでありながら非常に現代的な雰囲気、
そして何よりも優れたプロダクションが評価された。このアルバムはイギリスでヒットし、
すぐにアメリカでもヒット。彼らは『Moon Safari』に非常にエレガントで、
「フランス的」なプロダクションを見出した。
ファーストシングルの「Sexy Boy」は、多くの国のプレイリストに掲載され、
特にフランス以外の国では非常に人気で、アメリカのミュージシャン、
ベックがリミックスしたこともある。
SUGIZOが90年代に大好きだったフランスの二人組エレクトロバンド。
当時SGZはロンドンに住んでいた故にフランスポップカルチャーは非常に近いところにあり、
大いに影響を受けてきました。
エールの2人とSUGIZOは全く同い年ということもあり影響を受けてきた音楽、アート、カルチャーに
とてもシンパシーを感じていました。90年代の同じ時代にヨーロッパの最高峰のセンス、
空気感を体感してきたのでしょう。
今回紹介したAIRの1stアルバム『Moon Safari』は今となってはクラッシックとも言える、
普遍的な、そして超フランス的感覚を体現している名作です。
▼ La Femme D‘Argent( from Moon Safari- Official Audio)/AIR
https://youtu.be/YUX8fUrKRNU?si=Z_GJYpfgD6_CCRA7
続いては~
<SGZ’s Rootsmusik>
このコーナーは、SUGIZOが大きく影響を受けた音楽を紹介します。
2023年7月16日に76歳で亡くなったジェーン・バーキン(Jane Birkin)。
M-2 La Chanson De Slogan (Du Film Slogan (スローガンの歌))/Jane Birkin
1946年12月14日ロンドン生まれ、イギリスとフランスを代表する女優、モデル、アーティスト。
エルメスの定番バッグ、バーキンの由来にもなった人物。
2001年には、大英帝国勲章を授与されている。
2011年、東日本大震災後、4月6日に来日し、チャリティコンサートを行う。
「ジェーン・バーキン震災復興支援コンサート Together for Japan」と銘うたれ、
多数の日本の芸能人・アーティストとともに詩の朗読や代表曲「無造作紳士」などの披露を行った。
また、コンサート当日は直前まで渋谷の街頭で募金活動を行った。2013年には、日本・フランス間の
文化交流促進や東日本大震災の復興支援活動が評価され、日本の外務大臣表彰授与式がパリの
日本大使公邸で行われた。
2017年にはフランス芸術文化勲章オフィシエを受勲。
2018年には、旭日小綬章(きょくじつしょうじゅしょう)を授賞。
SUGIZOは20代の頃からジェーン・バーキン、そしてセルジュ・ゲンズブールの作品、存在に、
大いに影響を受けてきました。
SGZのセンス、美意識はかなりの意味でここに礎があるのです。
残念ながらもう2人ともこの世から去ってしまいましたが、彼らの残した軌跡は世界のポップ・
カルチャーに永遠に残る金字塔と言えます。
映画『スローガン』は、セルジュ・ゲンズブールとジェーン・バーキンが共演し、
2人がプライベートでもカップルとなるきっかけとなった1968年の恋愛映画。
日本では1995年に劇場初公開。2018年に映画制作から50年、ゲンズブール生誕90年を記念し、
リバイバル上映しました。
▼La Chanson De Slogan/Jane Birkin-Serge Gainsbourg
https://youtu.be/37zGPIfeLzo?si=pKpfWsjSKTZwPmFY
最後の曲は、
サヘル・ローズ氏初監督映画「花束」のオリジナルサウンドトラック『HANATABA FOR YOU』から
M-3 題名のない映画/SUGIZO
サヘル・ローズ氏初監督、 エグゼクティヴプロデューサーを岩井俊二氏、音楽をSUGIZOが担当した
映画『花束』のサウンドトラック「HANATABA FOR YOU」の中の珠玉の一曲「題名のない映画」。
SGZがフランス・カルチャーで最も影響を受けたのは、なんといっても近代印象派の作曲家、
サティ、ラヴェル、ドビュッシーといった面々。またそこをルーツとしてブラジルのアントニオ・
カルロス・ジョビン、そして日本では坂本龍一氏達が更なる進化をさせてきました。
SUGIZOの音楽のあらゆる面で彼らからの恩恵が、エッセンスが生きています。
今回最後に聴いていただいたこの曲もまさにそう。近代フランス音楽の美意識が濃密に、
色濃く表現されたとSGZ自身が自覚するこの曲をお送りしました。
映画「花束」が訴えるメッセージは現代の日本社会において最重要な事柄だと言えます。
その事実を一人でも多くの人に知ってほしい。伝えたい。
そして全ての人が幸福を享受できる、より良い社会にシフトさせたい。
心から強く、そう願っています。
大切な大切なこの映画、そしてこのアルバムが、みんなの心に一筋の光を灯すことができたら、と
願ってやみません。
是非手にしていただけたら、触れていただけたら幸いです。
共に世の中を素敵な方向へ導いていけたら・・・。
▼題名のない映画/SUGIZO
https://youtu.be/pLJxccWTcs4?si=qt_Nmw686w0e3ttR
みなさんからのメールをお待ちしております。
まで!
毎週抽選で5名の方に、番組ステッカーをプレゼントします。
ご希望の方は、必ず住所、氏名を書き添えて送ってください。
番組にお寄せいただいたメールから、毎週5名の方に新ステッカーをお送りしています。
Playlistもぜひチェックしてくださいね。
Playlist:
https://open.spotify.com/playlist/5pxyuAhtXR9JUWjgxEZW4S?si=v64cm_-QTe-ivVuW2bOClw&pi=nZpIH_O-StuCW
<お知らせ>
■2025年2月11日、サヘル・ローズ氏初監督、 エグゼクティヴプロデューサー 岩井俊二氏、
音楽 SUGIZOが担当した映画『花束』のサウンドトラック「HANATABA FOR YOU」CD・配信
同時リリース!
テーマソング「光の風と」シングル配信リリース!
岩井俊二氏が監督を務めた「光の風と」のMVも公開中!!
映画のラストシーンを撮影した九十九里浜で行われ、奇跡のような朝焼けの中で撮影されました。
唯一無二の美しさを誇る岩井ワールドと最新版SGZ Musicとのマリアージュを、是非ご堪能ください。
「光の風と」誕生秘話:https://m.youtube.com/watch?v=G-BZYn6Bxpg&feature=youtu.be
「光の風と」MV:https://www.youtube.com/watch?v=dtx5SrXRqJs
CDのご購入はこちら:https://yentown.co.jp/products/hanataba_cd
■菊地姫奈氏が主演、宮崎大祐氏が監督を務める映画『V. MARIA』の劇中歌&劇伴をSUGIZOが
手掛けました!
目黒シネマ開館50周年記念として4月1日(火)より2週間限定にて公開し満員御礼!
その後、皆さまからの熱いご要望を受け、上映の拡大が決定!!
<上映情報>
5月9日~ ヒューマントラストシネマ渋谷
5月9日~ 池袋シネマ・ロサ
5月16日~ テアトル梅田
出演: 菊地姫奈 / 藤重政孝 / 真雪 / 吉田凜音 / サヘルローズ / 西村瑞樹 / まいきち / 大島璃乃 /
佐藤流司 / 藤田朋子
監督: 宮崎大祐
脚本: 池亀三太
音楽: SUGIZO
■2025年6月3日(火) 坂本龍一氏が愛した音楽を紐解く対談イベントにSUGIZO出演決定!
対談を行うのは、『坂本龍一のプレイリスト』(イースト・プレス刊)の著者・吉村栄一さんと、
坂本氏を最も敬愛し、多大な影響を受けてきたSUGIZO。
ラジオ、テレビ、著作を通じ、長きにわたって"音楽の先生"であり続けた坂本龍一氏に捧げる特別な
講座です。
詳細はこちらをご確認ください。
https://www.asahiculture.com/asahiculture/asp-webapp/web/WWebKozaShosaiNyuryoku.do?kozaId=7968597
■2025年6月14日(土) 流石×帆村 All Produce 『飴も鞭も称賛もいらない by 流石』出版イベント
SUGIZO出演!
https://event.tsuku2.jp/event/EN00001620/detail
日時:
6月13日(金)16:30受付開始 18:00~21:00
6月14日(土)12:30受付開始 14:00~19:30
※SUGIZOの出演は6月14日になります。
会場:ADRIFT(アドリフト)
■高橋大輔氏と増田貴久氏(NEWS)がダブル主演を務め、映画、TVドラマ、舞台など、
数々のフィールドで活躍する堤幸彦氏が演出を担当する、アイスショー「氷艶 hyoen 2025 -鏡紋の
夜叉-(きょうもんのやしゃ)」の音楽をSUGIZOが手掛け、更にスペシャルゲストアーティストとして
出演が決定!!
主演・高橋大輔の故郷である岡山を舞台に、桃太郎の元となった「温羅伝説」をベースに、
大義のぶつかり合いが描かれます。「鬼」とされた温羅を高橋大輔が演じ、
そして「桃太郎」のモデルである吉備津彦を増田貴久(NEWS)が演じます。
氷上でのアクションや殺陣、芝居、音楽、さまざまな要素が絡み合う化学反応に、
是非ご期待ください!
詳細はオフィシャルサイトをご確認ください。
公演日:2025年7月5日(土)~7日(月)
会場:横浜アリーナ