
第13回目はいかがでしたか?
それでは今週オンエアーした楽曲を改めて紹介しましょう。
<SGZ’s Rootsmusik>
このコーナーは、SUGIZOが大きく影響を受けてきた音楽を紹介します。
今週はSGZの永遠の憧れ、Miles Davisです。
M-1 Decoy / Miles Davis
マイルス・デイヴィス
今年9/28、没後30年の命日を迎えた、唯一無二のサウンドを誇るトランペット奏者。
ジャズ界の帝王として広く知られていますが、ジャンルのボーダーに囚われず、
時代と流れと共に多様な音楽スタイルを開拓してきました。
1940年代、モダンジャズの黎明期ビバップ以降、
マイルスがリードした音楽スタイルの数々は枚挙に暇がありません。
クールジャズ、ハードバップ、モードジャズ、そしてエレクトリック楽器を導入したクロスオーバーから
フュージョン、晩年はヒップホップも取り入れました。
この1984年にリリースしたスタジオ・アルバム「Decoy」は、
70年代後半からの長い隠遁生活から復帰したマイルスの創造性がピークに達する時期の傑作。
ここから生涯最後の最盛期を迎えることになります。
ブランフォード・マルサリス(Ts)、ジョン・スコフィールド(Gt)、ダリル・ジョーンズ(B)など、
若かりし頃の現代ジャズ界の巨匠達が参加していることも本作の大きなトピックです。
SUGIZOは高校1年の秋にこの作品でマイルスと邂逅し、計り知れない衝撃を受けます。
そしてジャズの世界に深くハマっていくことになります。
今もなおマイルスを最も敬愛し、愛聴、研究を続け、
その音楽とミュージシャンシップに大いに影響を受け続けています。
<Half Century Anniversarymusik>
このコーナーは、今年、発表から50年を迎える音楽を紹介します。
今週は、映画「SUMMER OF SOUL (あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)」に
大きく感銘を受けたSUGIZOが選んだSly& The Family Stoneのアルバム「暴動」から
「Family Affair」をお送りしました。
M-2 Family Affair / Sly & The Family Stone
Sly & The Family Stone
スライ・ストーンを中心としたグループ。
1967年、クライヴ・デイヴィスに見出され、Sonyからメジャーデビュー。
当時はロックとブラックミュージックを融合させた極めて斬新な音楽と言われました。
ファンク、ソウルの可能性を解放し広大な地平を与えた、ファンクミュージックにおいて
最重要な存在のひとつです。
ファンクバンドでスライの影響下にないもの、無縁なものは皆無だと言われています。
「暴動」は、彼らの代表作。1971年にリリースされた5枚目のアルバムです。
時代を代表するレベルアルバム、70年代ブラックミュージック最重要作とも言え、
ヴェトナム戦争の泥沼化、公民権運動の行き詰まり、キング牧師の死など、
当時の多くの社会問題に対して赤裸々なメッセージを突きつけた作品です。
全米アルバムチャート1位に輝き、シングル「Family Affair」も1位となりました。
初代ベーシストのラリー・グラハムはスラップ奏法のオリジネーターとして広く知られ、
世界中のベーシストからリスペクトされています。
Sly & T.F.S.は「SUMMER OF SOUL」でもスティーヴィー・ワンダーやニーナ・シモン達と共に
圧倒的な存在感を放っていました。
原題:Summer of Soul (...Or, When the Revolution Could Not Be Televised)
https://www.udiscovermusic.jp/news/summer-of-soul-will-be-theater-in-japan
▼SUMMER OF SOUL OFFICIAL TRAILER
https://www.youtube.com/watch?v=TOEBts50p3M
最後の曲はこの番組のタイトルであり、オープニングテーマでもある「Rebellmusik」を
満を持してお届けします。
SUGIZOのアルバム「ONENESS M」からのナンバーです。
M-3 Rebellmusik feat. K Dub Shine/SUGIZO
ソロデビュー20 周年を記念したオリジナル作品「ONENESS M」は、
様々な音楽ジャンルを代表するヴォーカリストをゲストに迎えたフィーチャリング・アルバム。
(2017年11月29日発売 ユニバーサル・ミュージック・ジャパン)
K Dub ShineとSUGIZOは精神性や反骨精神に共鳴し合い、以前より意気投合、
お互いの作品にゲスト参加する関係性です。
SGZがここ10年愛聴し、探求している電子音楽は、
古い体制に対するアンチテーゼであり形骸化されたクラシカルな音楽に対する反抗でもあり、
ロックンロールやパンクと同じく反逆の音楽だと解釈できるカテゴリーです。
2016年にリリースしたアルバム『音』に収録されている鬼才ボカロPであるATLOSと共に作り上げた
「Raummusik」に、日本語ラッパーのオリジネイターとして社会性を孕んだ赤裸々でエッジ―な真実の言葉を
発信し続けてきたK Dub Shineが本心を吐き出し、
更に類家心平(Tp)、宮本貴奈(Pf)という最前線で活動するジャズ・プレイヤーの参加によって、
この曲は「Rebellmusik」として新たな命を宿すことになりました。
音楽は社会にメッセージを投げかける重要な手段です。
SGZをはじめ本作に参加した表現者達の意思を感じていただけたら。
▼オフィシャルHP (ユニバーサル・ミュージック・ジャパン)
https://www.universal-music.co.jp/sugizo/products/uicz-9099/
▼「ONENESS M」Preview (全曲クロスフェード)
▼「ONENESS M」Preview (Short Ver.)
https://www.youtube.com/watch?v=wOwBR3FK7eY
みなさんからのメールをお待ちしております。
までお送りください。
それでは来週もお楽しみに!
<お知らせ>
■LUNA SEA 30th Anniversary Tour 20202021-CROSS THE UNIVERSE-
詳細はLUNA SEAオフィシャルサイトをご確認下さい。
■SHAG「THE CAGE」
5月20日(木)に開催された、サイケデリック・ジャムバンド SHAG初となる配信ライヴ『LIVE STREAMING FROM TOKYO EPISODE Ⅲ ~THE SHAG STRIKES BACK~』より、
更に精巧なミックスを施した「THE CAGE」を公開!
■ESP Museum
Navigator N-ST SGZ Custom -EDEN-をはじめ、LUNA SEA 30th Anniversary Tour 20202021 -CROSS THE UNIVERSE- でSUGIZOが使用しているギターが
ESP Museumで再度展示中!
■その他、詳細はSUGIZOオフィシャルサイトをご確認ください。