
熊谷章洋です。今日ご紹介したのは、
「小田原 砂張(さはり)風鈴」
でした。
あのマツコさんのテレビ番組で、
風鈴界のベンツ!と紹介されたそうです。
すごいですね~
どういうジャンルの品物であれ、
最高を追求していくと、
とてつもないクオリティーのものが作り出され、
その価値を認める人々によって、
少なからぬ金額で購入されていくものです。
風鈴というジャンルにも、
そういうものがあるんですね・・
この砂張風鈴が、どれだけすごいのか?
ひとことで言い尽くすならば、
「その音で泣く人がいる」
泣ける風鈴なんです。
まず最初に、
一般的な風鈴は、泣くためのものではありません。
もちろん、
涼を感じるための、小粋な演出道具です。
そもそもなぜ、
風鈴が鳴ると涼しいのか?
実はこれ、
人間の脳の働きなんですって。
確かに考えてみれば、
音が鳴るだけで、気温が下がることはないですよね。
もっとも、将来、
気温を下げる音、みたいなものが開発されるかもしれませんが・・
私たち日本人の脳には、
風鈴の音=涼しい、という知識が、
人それぞれ度合いは違うでしょうが、
存在しますよね。
それによって、
音を聞くだけで、涼しいと脳が感じさせているらしいんです。
ちなみに、
風鈴を知らない外国人にとっては、
ただの雑音としか聞こえないそうなのですが、
風鈴の音は涼しい、という知識が定着してくると、
音を聞くだけで涼しいと感じられるようになるのだとか。
実験でも、
体表面の温度が下がることが確認されているそうです。
人間の脳って、すごいですね。
心頭滅却すれば、火もまた涼し、
なんて言う言葉もありますけど、
つまり、私たちが感じること全ては、
脳が信じていることによって違ってくる、ということでしょう。
そう考えると、
夏に風鈴で涼を感じるって、
ものすごく高度な文化。
そしておそらく風鈴って、
自分が楽しむだけじゃなくて、
軒につるして、
近所の人や来客まで楽しんでもらおうという、
心遣いも含むものだったのだと思います。
騒音にならないように、
配慮しつつも、
その素晴らしい文化は、
ぜひ受け継いでいきたいものだと思いませんか?
*
さてそこで、
風鈴界のベンツ、砂張風鈴についてです。
今回ご紹介する、この砂張風鈴は、
「小田原鋳物研究所」さんの作品。
神奈川県小田原市の金属の鋳物の伝統は、
室町時代からなんだそうです。
「砂張」というのは、銅と錫の合金で、
古くから「鳴り物」の材料として使われてきたもので、
錫の割合が多いほど澄んだ高音になるいっぽう、
錫の割合を増やし過ぎると、割れやすくなってしまう性質なんだそうです。
そこで、「小田原鋳物研究所」さんでは、
人間の耳で聞いて気持ちよく感じる音を科学的に分析し、
その音を実現するための錫の含有量を、
割れないギリギリギリの極限まで高めることに成功した、
というわけなんですね。
普通の風鈴のように、
軒先につるすのもいいですが、
利用者の多くは、
屋内の自分の好きな空間に置いて、
好きな時に鳴らして楽しんでいるそうです。
ご自宅用はもちろん、
新築祝いなど、プレゼントに。
また、
レストランなどのドアベルとして使っても、間違いなく良いと思います。
私たち人間に与えられた時間は、
みんなに等しく、一日24時間。
どう充実させるかは、
その人次第ですが、
素晴らしい音を聞く贅沢は、
間違いなく、人の時間を豊かに演出してくれるものだと思います。
なにしろ、
風鈴界のベンツですから、
全ての人が買うべき、
とは言いませんが、
この話にピンときた方は、
これもひとつのご縁です。
ぜひ手に入れてみてはいかがでしょうか。
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熊谷章洋
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