
今日ご紹介したのは、
「認知症予防のための検査付き 頭部MRI・頭頸部MRA検査チケット」
でした。
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物忘れ、
気になりませんか?
僕もこういう商売ですから、
「言葉がパッと出てこなくなったらどうしよう!」
と、
時折、
背筋が凍るような思いをすることがあります。
実際、
認知症ではなくても、
年齢とともに脳内の細胞は減っていきますから、
人や物の名前が思い出せずに、
「うーんと、あれよ、あれ!」
なんていう会話は、
ごく日常的にありますよね。
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そういった普通の物忘れと、
認知症の違いは、
普通の物忘れが、
人の名前など物事の枝葉の部分を忘れてしまうことが多いのに対して、
認知症が進むと、
出来事や人の存在などそのものを忘れてしまうんですって。
よくテレビドラマや漫画などで見かける、
さっきご飯を食べたことを忘れてしまう例は、
まさに、
ご飯を食べたという出来事そのものを忘れているケースです。
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認知症というものに不安を抱く前に、
その定義から明確に知っておく必要があります。
認知症というのは、
ひとつの病気の名前ではありません。
いろいろな病気が原因となって、
脳が萎縮したり、
脳内の細胞が減少することによって、
日常生活に支障をきたす状態が続くこと。
これらをまとめて、
認知症と呼ぶのだそうです。
最近は医学の進歩によって、
認知症は、予防できるもの、治せるもの、進行を遅らせることができるものも
多いそうですが、
そのためには、
その認知症とみられる状態が、
どういう病気が原因なのか?
また認知症につながる可能性が高い病気に
なりやす体質や生活習慣ではないか?
を知らなければ、
対策は始まらないんですよね。
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特に、
認知症の7割は、
「アルツハイマー型」と「脳血管性」だそうなのですが、
脳血管性のほうは、
脳内の血管がつまって脳細胞が壊死することで、
脳内の神経伝達が悪くなるもので、
直接的な原因は、脳梗塞、脳動脈瘤など、
そしてその脳梗塞などになりやすい持病として、
糖尿病や高血圧症などが挙げられています。
いっぽうアルツハイマー型では、
遺伝子が関与する割合が大きいらしく、
それは、
血液検査で知ることができるようになっています。
また
アルツハイマー型も、
生活習慣病のある人のほうが進行が早いと言われています。
ですから、
自分がどういう原因によって認知症になりやすいかを知ることで、
的確な対策ができるわけですよね。
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予防ができる、
治るものもある、
と聞きますと、
心強いですね。
今回の検査は、
日本認知症学会の指導医を務めるお医者さん、
つまり、
認知症のエキスパートがいらっしゃる「横浜新都市脳神経外科病院」で行うもの。
頭部MRIと頭頸部MRAで、
脳血栓、脳梗塞がないかをチェック、
さらに血液検査で、
アルツハイマー型認知症その他の認知症になりやすい遺伝子がないか、
調べることができます。
自分が気になっている、
という人はもちろんなのですが、
もしかしたら家族が?
と不安になっている方、
これは予防のための検査ですから、
ぜひお気軽に、受診なさってみてくださいね。
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月曜・火曜キャスター
熊谷章洋
http://www.kumagaiakihiro.net/
http://ameblo.jp/kumagai-akihiro/