
アレクサンドル・タンスマン作曲
「古風な形式による舞踏組曲」より
🔹 1曲目:第3番 ガボット
2曲目:第5番 アリア
3曲目:第6番 トッカータ
ピアノ:伊集院紀子さん Noriko Ijuin, piano
Alexandre Tansman
Suite dans le style ancien
III. Gavotte
V. Aria
VI. Toccata
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🎼 「古風な形式による舞踏組曲」は、1929年に作曲された組曲。アントレから始まり、サラバンド、ガボット、コラールフーガ、アリア、トッカータの6曲で構成されています。伝統的なバロックの様式ではありませんが、とても美しく均整の取れた組曲となっています。先月は最初から最後まで副付点の同じリズムが続く第1番 アントレ、静謐な美しさが印象的だった第2番 サラバンドをご紹介しました。
第3番: ガボット:
ややコミカルで楽し気なハーモニーとスタッカートの楽曲ですが、古典舞曲の気品を持っています。曲全体は8分音符と四分音符で構成されています。
第5番 : アリア:
サラバンドに似て、ゆったりとしていますが、サラバンドは哀しみと静寂を感じさせたのに対し、アリアは希望と祈りを感じさせる、光に向かっていくような厳かな楽曲です。
第6番:トッカータ:
バッハの平均律のプレリュードでよく登場するような疾走感がありますが、4度や3度などの重音が多用され、オスティナートのように繰り返し同じ音型が登場したり、パッセージが軽く捻った音で登場したりと、短い中にコロコロと印象を変わる楽曲です。
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🔹エンディングは~
CD『ウクライナのピアノ作品集』(榎本智史さん、伊集院紀子さん、佐々木理之さん)より
ヴィクトル・コセンコ作曲
3つのピアノ小品 Op.9 より
第2番 マズルカ
Viktor Stepanovych Kosenko
3 Klavierstücke, Op. 9
No.2 Mazurka
ピアノ:伊集院紀子さん Noriko Ijuin, piano