
アレクサンドル・タンスマン作曲
「古風な形式による舞踏組曲」より
🔹1 曲目: 第1番 アントレ
2曲目:第2番 サラバンド
ピアノ:伊集院紀子さん Noriko Ijuin, piano
Alexandre Tansman
Suite dans le style ancien
I. Entree
II. Sarabande
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🎼 「古風な形式による舞踏組曲」は、1929年に作曲された組曲。アントレから始まり、サラバンド、ガボット、コラールフーガ、アリア、トッカータの6曲で構成されています。伝統的なバロックの様式ではありませんが、とても美しく均整の取れた組曲となっています。
第1番 アントレ:
行進曲風で最初から最後まで同じ副付点のリズムで構成されています。アントレは、フランス語で入口を意味します。
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第2番 サラバンド:
とても美しい静寂から意外な拡大を見せ、更にいたずらに満ちた終わり方をします。この終わり方はピカルディ終止と言って短調で進んできた曲が長調になって終わるものですが、よくバロック音楽に使用されています。
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エドワード・マクダウェル作曲
森のスケッチOp.51より
🔹3曲目:第8番 荒れ果てた農園
4曲目:第9番 牧場の小川で
ピアノ:伊集院紀子さん Noriko Ijuin, piano
Edward MacDowell
Woodland Sketches, Op. 51
No. 8. A Deserted Farm
No. 9. By a Meadow Brook
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🎼この曲集の第1番は、「野ばらに寄す」という作品で人気の高い楽曲です。他の楽曲もとても多彩で、「リーマスおじさん」や、「荒れ果てた農園」など、想像力を掻き立てられるタイトルが付けられており、マクダウェル自身が、自分は詩人であると称し、常に詩的なアイディアを中心に作曲していました。
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第8番 荒れ果てた農園:
過去は家族たちでにぎわい、青々としていただろう農園への邂逅と哀しみ、途中には、昔の温かい思い出に思いを馳せるような中間部もあり、短いながらも多くの感情が見え隠れする作品です。
第9番牧場の小川:
小川の傍らを散歩していると、水面がキラキラ輝いたり、カエルが跳びだしてきたり、そんなのどかな日常の切り取りのような朗らかな作品です。
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🔹エンディングは~
CD『ウクライナのピアノ作品集』(榎本智史さん、伊集院紀子さん、佐々木理之さん)より
ヴィクトル・コセンコ作曲
3つのピアノ小品 Op.9 より
第2番 マズルカ
Viktor Stepanovych Kosenko
3 Klavierstücke, Op. 9
No.2 Mazurka
ピアノ:伊集院紀子さん Noriko Ijuin, piano