
『ピアノ・グラニテ』は、ピアニスト伊集院紀子さんが、演奏機会の少ない名曲や作曲家をご紹介するコーナーです。今週は、ポーランド出身、フランスで活動したアレクサンドル・タンスマンAlexandre Tansman (1897-1986)をご紹介くださいました。伊集院紀子さんによるピアノ演奏もお楽しみいただきました。
写真:
ピアニスト 伊集院紀子さん
Noriko Ijuin, piano
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🔹 アレクサンドル・タンスマン
Alexandre Tansman (1897-1986)
アレクサンドル・タンスマンはユダヤ系、ポーランド出身のフランスのピアニスト・作曲家です。1916年ごろは無調や多調のスタイルで作曲。ワルシャワで音楽と法律を学び、ポーランドの作曲コンクールでは1位から3位を総取りしてしまうほどの実力派でした。当時の保守的なポーランドの音楽環境とは反対に、フランスでは自らの音楽観が認められいたため、1919年にパリに移り住み、最終的にはフランス国籍を取得。ラヴェルやストラヴィンスキーなど最初のパリ滞在時に活躍していた作曲家たちの強い影響を受けながらも、晩年には自身のルーツであるポーランドやユダヤの民族音楽などを取り入れた作品を残しました。
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