PianoWinery ~響きのクラシック~ - Fm yokohama 84.7

松田由貴さんの歌声で~

🔹1曲目:

シャルル・フランソワ・グノー

歌劇「ファウスト」

第3幕 宝石の歌

Charles-François Gounod 

Faust, Act III: Jewel Song

歌:  松田由貴さん Yuki Matsuda 

ピアノ:樋口あゆ子さん Ayuko Higuchi

🎼 マルグリートは、自宅の玄関先で悪魔メフィストフェレスが置いた宝石箱を見付け、宝石を身につけて手鏡を覗き、その可愛らしさに心躍りつつも、さっき会った青年ファウストが見てくれれば…などと想像を膨らませます。年老いたファウスト博士は、誘惑に負けて悪魔メフィストフェレスと契約し、魂を売る代わりに青春を手に入れ、青年の姿になったのです。

「宝石の歌」はミュージカル、「オペラ座の怪人」のケン・ヒル版でも使われています。

🎼 「オペラ座の怪人」はフランスの小説家ガストン・ルルーが作った小説で、この小説をベースに最初にミュージカルを制作したのがケン・ヒルです。ケン・ヒル版は1976年の初演時、オリジナルの音楽でしたが、1984年の改訂版でオペラの曲が採用され現在に至っています。その後、この改訂版を観て触発されたロイド=ウェバーは、自分で作曲して新たな「オペラ座の怪人」を制作することにし、2年後の1986年、ロイド=ウェバー版が開幕しました。

🎼 「オペラ座の怪人」をベースにしたミュージカルは、もう1つあります。アーサー・コピット脚本、モーリー・イェストン作詞・作曲の「ファントム」です。メインテーマは、ファントムと父親の親子愛です。

「オペラ座の怪人」は、ミュージカルが3つ、続編の「ラブ・ネバー・ダイ」を入れると4つもあり、その中にはオペラの曲で綴られたケン・ヒル版もあるのです。

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🔹2曲目:

アントニン・ドヴォルザーク

オペラ「ルサルカ」より

『月に寄せる歌』

ソプラノ:エヴァ・ウルバノーヴァ

プラハ交響楽団

Antonin Dvorak

Opera : Rusalka

Song to the Moon(Měsíčku na nebi hlubokém)

Eva Urbanová , soprano

Prague Symphony Orchestra

🎼  この曲は、「オペラ座の怪人」ケン・ヒル版にも登場します。水の精ルサルカが月に向かって人間の王子への恋心を歌います。アンデルセンの「人魚姫」に似たお話しです。

サラ・ブライトマンの「ラ・ルーナ」の原曲としても知られています。

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🔹3曲目:

北原白秋作詞

山田耕筰作曲

『ペチカ』1番&3番

歌:  松田由貴さん Yuki Matsuda 

ピアノ:樋口あゆ子さん Ayuko Higuchi

🎼 明治時代に南満州鉄道が設立され、多くの日本人が満州に移り住むようになり、南満州教育会が満州の土地に合った歌を求めて、作詞の北原白秋と作曲の山田耕筰に曲の依頼をしました。そこで二人は、実際に満州に行き「ペチカ」を作ったそうです。

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写真:松田由貴さんが観劇されたミュージカルのパンフレット!

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