
写真:ピアニスト 東 誠三さん
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🔹1曲目:
ベートーヴェン作曲
ピアノ・ソナタ第8番 作品13
「悲愴」第2楽章
ピアノ: 東 誠三さん Seizo Azuma, piano
使用楽器:Steinway & Sons / Takagi Klavier
Beethoven
Piano Sonata No.8 "Pathetique" 2nd mov
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♪ ベートーヴェンのピアノ・ソナタの作品について
ベートーヴェンは57歳で亡くなりましたが、20代前半から50代の半ばにかけて、ほぼ全生涯に渡り32曲のピアノ・ソナタを書きました。若い頃と30代の中期と言われている頃、そして40代後半以降では、その作風は大きく変わっていきます。その様子を聴き比べするもの面白いです。ピアノソナタでは、これまでどんな作曲家でも考え付かなかたアイデアをどんどん試しています。ですから、よく知られていない曲でも、丹念に聴いてみると非常に面白い響きのある曲想が多いのも特徴です。
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♪ ピアノ・ソナタ第8番 作品13 「悲愴」第2楽章について
この8番目のソナタは、ベートーヴェンが 20代前半から29歳にかけて書き綴ったピアノ・ソナタの集大成であり自信作です。「悲愴」というタイトルも彼自身が付けました。第2楽章は、とりわけ美しい楽章で親しみの持てるメロディです。ベートーヴェンがメロディーメイカーとして傑出した才能を持ち合わせていたことが分かる作品です。
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🔹エンディングは~
東誠三さんのアルバム、ベートーヴェン・ピアノソナタ全集より
ベートーヴェン作曲
ピアノ・ソナタ第8番 作品13
「悲愴」第3楽章
ピアノ: 東 誠三さん Seizo Azuma, piano
Beethoven
Piano Sonata No.8 "Pathetique" 3rd mov
写真:東誠三さんのアルバム、「ベートーヴェン・ピアノソナタ全集」
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ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
Ludwig van Beethoven 1770-1827
♪ ベートーヴェンはどんな作曲家であったのか
多面的な作品を残しています。 実験精神に溢れた作曲家であり、誰もやったことのないことを音楽表現を通してどんどん試した作曲家でした。聴力障害を患い、残念ながら次第に聴力を失っていく状態に置かれても、自分の中の音を思い浮かべ、遜色なく置き換えていくという素晴らしいことを成し遂げました。
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♪ ベートーヴェンが生きた時代背景
イギリスの産業革命の流れで、ヨーロッパでは工業化が進み、現在の我々の生活パターンがこの時期に確立されはじめた頃です。工場では大量生産が進み、生活の利便性が追求され、人々の消費意欲も高まり、社会が活性化されて活気に溢れた時代でした。そしてピアノという楽器も、この頃にどんどん発達していったのです。