
今月は萩谷康一さんが、「譜面台の高さ」についてお話しくださいました。
ぜひ、皆さんも『フリードリヒ大王のフルート・コンサート』の絵画を検索し、あの時代の譜面台の高さをチェックしてみてください!
写真:萩谷康一さん、吉川由利子さん
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<参考にされた絵画>
作品名:『フリードリヒ大王のフルート・コンサート』(ドイツ旧国立美術館)
Flute concert of Frederick the Great at Sanssouci, 1852
画家: アドルフ・フォン・メンツェル Adolf von Menzel, German, 1815-1905
画家メンツェルの代表的な作品の一つ。ポツダムのサンスーシ宮殿 (Schloss Sanssouci)におけるフルート・コンサートの情景を描いたものです。フリードリヒ大王(独: Friedrich II 1712-1786)はフルート演奏の才能で知られており、宮殿内でたびたび演奏会を開催していました。 この絵は、メンツェルにより、コンサートが行われていた時代の約100年後に描かれたものです。
🎼 この時代の譜面台の高さ:
ほとんど目の高さで、視線は水平、頭は垂直、背骨が伸びて、大変良いフォームを保てます。
この時代は、楽譜を置くところに、ろうそくを灯す燭台が付いていたので、そのせいもあって譜面台が高い位置に設置されていたのかもしれません。
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🎼 現代のコンサートの譜面台の高さ:
フリードリヒ大王の時代よりかなり低く、胸か腰の高さ。客席から演奏者の顔が見えやすくするため、および譜面に音を吸われないためだと言われています。現実的には、譜面が見やすく、正しい姿勢を保てる高さより低い位置になっています。
🪈 練習時の萩谷さんのお考え!
譜面台の位置が低いと顔を下に向けるため、音に影響が出たりするので、これらのことを念頭に置きながら、両方の高さで練習しておくと良いかもしれません!
萩谷康一さんが使われている装飾が綺麗な譜面台
萩谷康一さんが使われている機能的な譜面台
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番組へのメッセージ、フルートのご質問などもお待ちしております!
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