
🔹1曲目:
パンチョ・ヴラディゲロフ
古典とロマンティック Op.24より
第2番 サラバンド
ピアノ:伊集院紀子さん Noriko Ijuin, piano
Pancho Haralanov Vladigerov
Classic and Romantic Op.24
No.2 Sarabande
♪この曲集は7曲からなる曲集で、古典の舞曲と抒情的作品で構成されています。先月はロマンティックのパートから2曲、ノーザンソングとアルバムのページをご紹介しました。
本日はご紹介した「サラバンド」は古典舞曲の一つです。やや重いテンポの3拍子が主流で、発祥はラテン・アメリカの地で、当初はややアップテンポのエネルギッシュな舞曲だったようです。それがヨーロッパに渡り、ゆったりした舞曲に変化していきました。ヨーロッパで流行った当初は、やや官能的な舞曲で、禁止令が出た上に、違反するとかなり厳しい刑に処されていたようですが、ヴラディゲロフのサラバンドは、明るく健康的な瑞々しさにみちた自然な美しさを感じる作品となっています。
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🔹2曲目:
アルフレード・カゼッラ
9つの小品 Op.24 より
第2番 in Modo Barbaro(イン・モード・バルバロ)
ピアノ:伊集院紀子さん Noriko Ijuin, piano
Alfredo Casella
9 Pezzi, Op. 24
No. 2. In Modo Barbaro
♪本日ご紹介した9つの小品は1曲が2分~5分弱の小品で、それぞれタンゴのモードで、メヌエットのモードで、のようにタイトルがついています。作曲された1914年当時に先進的と考えられた技法を踏襲しているようで、ストラヴィンスキーやラヴェル、マリピエーロに捧げられた作品もあります。第2番はエンリケ・ヴァン・ヘンストに捧げられており、バルバロのモードで、となっていています。バルバロというのはスペイン語で「野蛮な、粗野な」という意味があり、楽曲はバルトークを思わせる執拗に繰り返される力強さのあるリズムや短い旋律厳しい不協和音が特徴的な作品です。
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🔹エンディングは~
CD『ウクライナのピアノ作品集』(榎本智史さん、伊集院紀子さん、佐々木理之さん)より
ヴィクトル・コセンコ作曲
3つのピアノ小品 Op.9 より
第2番 マズルカ
Viktor Stepanovych Kosenko
3 Klavierstücke, Op. 9
No.2 Mazurka
ピアノ:伊集院紀子さん Noriko Ijuin, piano
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🎹 伊集院紀子さんからのお知らせ
~試演会・One Dayレッスン会~のお知らせ
2024年11月24日(日)13:00~21:00
オクターヴハウス内・イベントスタジオにて
池袋駅東口徒歩3分の便の良い50人程度のサロンで、試演会・単発レッスン会を開催します。コンディションの良いYamahaC6のあるサロンです。
・単発レッスンを受けてみたい方(時間を選べる2コース)
・レッスンはちょっと重いけどコメントだけなら欲しい(質疑応答アリ、コメント用紙謹呈)
・緊張感のある本番を試したい(伊集院が立ち合います)
・コンクールを想定して採点して欲しい
など、様々なコースをご用意しています。
伊集院紀子のレッスンを受けてみたいかた、是非あなたのピアノを聞かせてください。詳細は下記HPをご覧ください。
*11/18(月)まで受付(定員になり次第締切)