
今月は萩谷康一さんが、「フルーティストならではの悩み」についてお話しくださいました。
フルートはその日の調子によって左右されやすい楽器なのですね。
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参考にされたフルートの教則本:
🇩🇪ヨハン・ヨアヒム・クヴァンツ フルート奏法 / 1752年出版
Johann Joachim Quantz (1697-1773)
ヨハン・ヨアヒム・クヴァンツは、18世紀ヨーロッパ屈指の名フルート演奏家/作曲家であった。
「誰もが経験することだけれども、フルートにおける唇の形はいつも良い状態とは限らず、音色は明るく心地よいこともあれば、そうでないこともある。音色は唇の状態によっても変わる。または天候、特別な食べ物、飲み物、発熱、あるいはその他の事情で唇は状態を損なわれ、硬くなりすぎたり、柔らかくなりすぎたり、膨らんだりしやすい。このような場合には、忍耐して有害なものを避けるようにする。」~フルート奏法より~
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🇩🇪ハンス=ペーター・シュミッツ フルート奏法
Hans-Peter Schmitz (1916-1995)
ハンス=ペーター・シュミッツは、ベルリン・フィル首席フルート奏者(1943~1950)
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🪈 萩谷康一さんのお考え
どうも調子が悪いなと感じた時は、吹き方の見直しをしてチェックしてみるのはどうでしょうか。
吹いているフルートの楽器のせいならば~ ▶️ 楽器店などプロの技術者の方に相談してみると良いでしょう。
吹き方の問題なら~ ▶️ 身体に力が入りすぎていないかをチェック!
指の動きの問題なら~ ▶️ ゆっくりゆっくり練習!
大切なのは、調子が好調なときこそ、不調になったときの対処法を心得ておくことだと思います。
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写真:萩谷康一さん、吉川由利子さん
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