PianoWinery ~響きのクラシック~ - Fm yokohama 84.7

伊集院紀子さんのピアノ グラニテ S11!

『ピアノ・グラニテ』は、ピアニスト・伊集院紀子さんが、演奏機会の少ない名曲や作曲家をご紹介するコーナーです。伊集院紀子さんによる演奏もお楽しみください。今週は、中国の作曲家・魯 戴維さん(ロ・タイイ)をご紹介くださいました。

写真:ピアニスト 伊集院紀子さん

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作曲家・魯 戴維  (ロ・タイイ)

LU Daiwei  , composer / musicologist

1996年、中国湖北省生まれ。幼少期からピアノを学び、多くの中国民謡をピアノ曲を通じて習得。2019年、ボストン音楽院で最優等で学士号を取得し、2022年、東京音楽大学で修士修了。ソロ、室内楽、管弦楽作品などに加え、ジャズやゲーム音楽などの作曲も手がけています。これまでの作品は、Trio Arbos、香港創楽団、Ensemble Court CircuitQuatuor DiotimaEnsemble l'Itinéraireなどにより、アジア、ヨーロッパ、北アメリカと南アメリカの15ヵ国で演奏されました。関心のある分野は、聴覚の記憶、伝統音楽の再解釈、複数の文化における楽器の組み合わせやサブカルチャーの表現など。2019年、ルーマニアで開催された「ICon Arts」音楽祭でコンポーザー・イン・レジデンツを務め、2022年にはロシアの「Sound Way Competition」、2023年には「第40回現音新人賞」、「第28JILA作曲コンクール」など、複数の賞を受賞。現在、東京音楽大学作曲専攻博士課程に在籍し、細川俊夫、原田敬子、野平一郎の各氏に師事。

写真: 作曲家・魯 戴維さん

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🔹 20242月、東京音楽大学TCMホールで開催された魯戴維さんのリサイタル「ソロ」のライブ音源より

記憶のこだま       Echoes of Memories

魯 戴維さん  作曲            LU Daiwei

ピアノ 伊集院紀子さん     Noriko Ijuin, piano

🎵 この作品は2018年に創作され、2022年に大幅な加筆修正と共に、国際芸術連盟のコンクールに出品され、第1位を受賞された作品。加筆修正されたこの新しいバージョンでは、民謡の旋律を再現するのではなく、それを断片的に使用し、西洋音楽を象徴するピアニスティックなモチーフや、半音的な動き、また整ったリズムなどを加筆することで、音楽の衝突を強調しています。このような音楽の衝突は、自身の成長に伴う音楽の記憶となり、この作品のメッセージとなっています。

写真:東京音楽大学TCMホールで開催された魯戴維さんのリサイタル

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🔹エンディングは~

CD『ウクライナのピアノ作品集』(榎本智史さん、伊集院紀子さん、佐々木理之さん)より

ヴィクトル・コセンコ作曲            

3つのピアノ小品 Op.9 より

第2番 マズルカ 

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番組へのメッセージ、リクエスト、フルートのご質問などもお待ちしております!

piano@fmyokohama.jp

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