
今週は、「シューベルトとフルートの関係」および、「テオバルト・ベームとフルートの関係」についてお話しをしていただきました。演奏曲は、シューベルト作曲、ベーム編曲のフルートとピアノのための6つの歌曲から「おやすみ」と「セレナーデ」。
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フランツ・シューベルトと🪈フルート
Franz Schubert (1797-1828)
シューベルトが活躍した19世紀は、バッハの時代のようなフルートの黄金時代は過ぎ去っていたので、作曲家たちは熱心にフルートのために曲を書かなくなってしまい、有名な作曲家のフルートの名曲は少なくなっていました。このような背景のもと、シューベルトは歌曲「しぼめる花」を主題とする変奏曲をフルートのために作曲し、名曲を残しました。フルーティストの間では、演奏不可能と言うべき変奏があったようで、今日の出版譜にはその部分は除かれているそうです。
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テオバルト・ベームと🪈フルート
Theobald Böhm (1794-1881)
テオバルト・ベームは、ドイツ人の発明家、音楽家、フルート奏者。従来のフルートの楽器としての性能を向上させた「ベーム式フルート」を完成させた人物です。ベームのキーシステムは、他の木管楽器・オーボエやクラリネット、サックスフォーンにも応用されて、今日に至っています。
またベームは、フルート奏者としても一流であり、バイエルン王国の宮廷音楽家として活躍。さらに、作曲家としても、フルートのための作品を残しました。
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写真:萩谷康一さん、吉川由利子さん
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