PianoWinery ~響きのクラシック~ - Fm yokohama 84.7

ヴァイオリニスト・マウロ・ログエルチョ氏からコメントが届きました!

今週は、ドイツ・ベルリン・クラシックスの日本の窓口、JPT Classics から世界の音楽家をご紹介するコーナーをお届けしました。今回ご紹介したのは、ベルリン・クラシックスの姉妹レーベル、ブリリアント・クラシックス(オランダ)のヴァイオリニスト・マウロ・ログエルチョ氏(Mauro Loguercio, violin)

マウロ・ログエルチョ氏は、今年6月にブリリアント・クラシックスから、ニューアルバム 「IX x 2」 ”ベートーヴェン作曲(ハンス・ジット編曲):交響曲第9番~ヴァイオリン&ピアノ版”をリリースしました。

編曲者・ハンス・ジット氏(1850-1922)は、ベートーヴェンのオリジナル楽譜を忠実に編曲し、また楽器に対する譲歩は一切しませんでした。それがこの曲の難しさであったこと、そしてヴァイオリンとピアノのみで交響曲第9番を表現することについて、大変貴重なお話しをしてくださいました。

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マウロ・ログエルチョ(ヴァイオリン)

Mauro Loguercio, violin


1957年、ローマで誕生。12歳の時にリッカルド・シャイー指揮ミラノ音楽院のオーケストラと共演し、ソリストとしてデビュー。以後、ソロとアンサンブルの両方で演奏をおこなうほか、近年はミラノ音楽院とロンドンのギルドホール音楽院でヴァイオリン科教授として教育活動にも注力しています。弦楽四重奏の「ダヴィッド四重奏団」では第1ヴァイオリンを担当、ピアノ三重奏の「メタモルフォージ三重奏団」でも第1ヴァイオリンを弾いています。

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エマヌエラ・ピエモンティ(ピアノ)

Emanuela Piemonti ,piano


4歳から母親の指導でピアノを始め、11歳のときにはデュオからセプテットまでの室内楽に熱中し、その後ミラノ音楽院でアニータ・ポルリーニとアルベルト・モッツァーティに師事して1980年に満点で卒業。
フィレンツェ・フィエーゾレ音楽院で開催された「トリオ・ディ・トリエステ(トリエステ三重奏団)」の講座に参加した際、ピアノのダリオ・デ・ローザ[1919-2013]から大きな影響を受け、1982年、パオロ・ギドーニ、アルベルト・ドルフーカと「トリオ・マティス」を結成。
以後、ソロとアンサンブルの両方で活動し、イタリアのほか、ドイツ、スペイン、フランス、ポルトガル、イスラエル、オーストラリア、中国などで演奏。
現代音楽にも熱心に取り組んでおり、これまでカーゲル、デ・パブロ、シャリーノ、クルターク、ソルビアーティといった作曲家らと交流して演奏。2013年にはNaxosレーベルに、カゼッラとゲディーニの三重協奏曲をレコーディングし、フランスの「Choc de Classica」賞を受賞。
 

写真:エマヌエラ・ピエモンティさん(左)とマウロ・ログエルチョさん(右)

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ハンス・ジット(編曲)

Hans Sitt 


ハンス・ジットは1850年、オーストリア帝国プラハの生まれ。父は著名なヴァイオリン製作者でヴァイオリニストだった。1867年、17歳でブレスラウ歌劇場管弦楽団の第1ヴァイオリン首席奏者に就任。その後、指揮者としても頭角を表し、1873年から1880年まではザクセン、ケムニッツ市の指揮者として在籍。スメタナ作品をチェコ以外で初めて紹介した。

1883年からはライプツィヒ音楽院のヴァイオリン教授のほか、作曲家、編曲者、音楽学者、ライプツィヒ・バッハ協会の指揮者、ブロツキー弦楽四重奏団のヴィオラ奏者としても活躍した。ライプツィヒ音楽院での教え子には、ヴァーツラフ・ターリヒ、フランコ・アルファーノ、フレデリック・ディーリアスがいる。1867年以降、1922年にライプツィヒで亡くなるまでの55年間はドイツを拠点に活動した。

写真:Hans Sitt

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