
『ピアノ・グラニテ』は、ピアニスト・伊集院紀子さんが、演奏機会の少ない名曲や作曲家をご紹介するコーナーです。伊集院紀子さんによる演奏もお楽しみください。今週ご紹介いただいたのは、アメリカの二人の作曲家、チャールズ・トムリンソン・グリフィス(Charles Tomlinson Griffes 1884-1920)とエイミー・ビーチ(Amy Marcy Beach 1867- 1944)です。
<チャールズ・トムリンソン・グリフィス>
Charles Tomlinson Griffes
1884年ニューヨーク州・エルマイラで生まれる。リストの弟子、カール・クリントワースに師事していたメアリー・ブロートンに師事。コンサートピアニストを目指してベルリンに留学。ベルリンでは、ドビュッシー、スクリャービン、シェーンベルクの音楽に精通し、作曲家を目指すようになった。声楽の伴奏やピアノ教師で生計を立てながら作曲の勉強を続け、1907年にアメリカに帰国。グリフィスの作品は、詩に触発され、音楽に変換するということが多かった。
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<エイミー・ビーチ>
Amy Marcy Beach
1867年ニューハンプシャー州・ヘニカーで生まれる。大編成オーケストラで成功を収めた最初のアメリカ人女性作曲家。両親はともにピルグリム・ファーザーズにさかのぼる家系。ピアノは6歳より母親の手ほどきを受け、幼少期より神童ぶりを発揮する。1883年、ピアニストとして正式にデビュー。いくつかの協奏曲をボストン交響楽団と共演する。1885年に結婚。その後は作曲活動に専念する。のちにピアニストとしての活動に復帰し、ヨーロッパに渡る。第1次世界大戦の勃発により、1914年にアメリカに強制送還されるまで、ドイツを拠点に演奏活動を行った。
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写真:ピアニスト 伊集院紀子さん
Noriko Ijuuin
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