
🔹1曲目:
ヴィクトル·コセンコ作曲 Viktor Stepanovych Kosenko
11の練習曲 Op.8より第8番 11 Etudes, Op. 8 No.8
Piano:伊集院紀子さん Noriko Ijuin
コセンコは、1922年から23年にかけて11曲の練習曲集を2セット作曲しています。11の練習曲Op.8と古い舞曲の形式による11の練習曲Op.19です。これは、ピアニストおよび作曲家として初期の成功を収めた時期と重なります。この8番の練習曲集には、繊細で内向的な旋律運びやハーモニーの選択など、コセンコらしさが見受けられます。
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🔹2曲目:
パンチョ・ヴラディゲロフ作曲 Vladigerov, Pancho
古典とロマンティック Op.24 より 第4番 メヌエット
Klasichno i romantichno (Classic and Romantic),
Op. 24 No5 No. 4. Minuet
Piano:伊集院紀子さん Noriko Ijuin
これは7曲からなる曲集で、古典の舞曲と抒情的作品で構成されています。リゴドンやメヌエットは、バロック時代に宮廷で流行した舞曲。以前ご紹介したのは、第1番リゴトン。今回ご紹介したメヌエットは、穏やかなテンポの舞曲。ヴラディゲロフの作品は、ヨーロッパの普遍的な鍵盤スタイルに、ブルガリアの民族的イントネーションやリズムが融合し即興性と形式美をあわせもった独自の揺らぎが絶妙な効果をもたらしています。この曲集では、バロック時代によく使われた古い舞曲の形式を使用していますので、ロングペダルやブルガリア節といったものはあまり登場しませんが、中間部にはややその片鱗が聴いてとれます。
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🔹エンディングは~
昨年12月にリリースされたCD『ウクライナのピアノ作品集』(榎本智史さん、伊集院紀子さん、佐々木理之さん)より
ヴィクトル·コセンコ作曲
3つのピアノ小品 Op.9 より
第2番 マズルカ
Viktor Stepanovych Kosenko
3 Klavierstücke, Op. 9
No.2 Mazurka
Piano:伊集院紀子さん Noriko Ijuin