
今週は、ニコラ・シェドゥビル ( Nicolas Chédeville 1705 - 1782 ) の「忠実な羊飼い」にまつわる興味深いエピソードを紹介していただきました。
= = =
Nicolas Chédeville
ニコラ・シェドゥビル
フランスの作曲家、オーボエ奏者。またミュゼットの演奏者、製作者、教師でもありました。(*ミュゼットはフランス風バグパイプ) 1737年、バロック時代の後期、イタリアの有名な作曲家、アントニオ・ヴィヴァルディ ( Antonio Vivaldi )の作品としてソナタ集『忠実な羊飼い 「作品13」』(Il pastor fido, ‘Op.13')がパリの出版社より出版されました。これは、ミュゼットやフルート等の独奏楽器と通奏低音のための6曲からなるソナタ集です。ところが出版から250年ほど経った1989年、真の作曲者であったニコラ・シェドゥビルが、当時有名だった作曲家・アントニオ・ヴィヴァルディ の名を語り、ヴィヴァルディの新作と偽って出版したという事実が判明しました。
この出版に際し、ニコラ・シェドゥビルは、ジャンニ・ノエール・マルシャン( Jean-Noël Marchand )と組み、巧妙な手口で作曲、出版したのですが、なんと相棒のマルシャンが、がん作づくりのてんまつを記した公正証書(1749年9月17日付)を作成していたのです。後にこれが発見され真相が明らかになりました。
このような経緯を経て出版された「忠実な羊飼い」ですが、このソナタ集は、多くのフルーティストやリコーダー奏者に大変親しまれ、特に2番と6番はよく演奏されています。
= = =
🔹現在出版されている楽譜の写真
ヴィヴァルディー作として発表され、現在ではニコラ・シェドゥビルの作とされているソナタ集「忠実な羊飼い」の第2番
= = =
🔹公正証書の一部(複製のもの)
これによって真実が明らかになりました…
= = =
🔹 現在は使われていない楽譜2種類(ヴィヴァルディ作となっているもの)
= = =
写真:萩谷康一さん(左)、吉川由利子さん(中央)、樋口あゆ子さん
= = =
写真:吉川由利子さん(左)、萩谷康一さん(右) / Fm yokohama
= = =
♪ ピアニスト・Okkoさんのコンサート情報
ピアノとアロマのコラボ・和楽コラボ企画:
ベルギー在住のピアニスト・Okkoさんの和楽コンサート(Waraku Concerts)
「ハーフ day リトリート in 鎌倉」
~音と香でチャクラを整え不調を和らげる~
開催日:2023年2月5日(日)13:30~17:00
開催: カノンハウス鎌倉 (鎌倉市浄明寺3-10-37)
料金 8800円(和楽体験者またはグループは1000円引き)
お土産付き!(ベルギーチョコ&アロマ)
お申し込み:https://www.okkopiano.com/page-vierge-1
♪ 2020年リリース、Inner Music初のアルバム「愛 / AÏ 」
このアルバムのコンセプトは、自然との一体化。自然界のエネルギーの流れをイメージした作品。
🔹今週のエンディングは~
Okkoさん作曲 & ピアノ
Your Good Star
= = =
番組へのメッセージ、リクエスト、フルートのご質問、ピアノ調律のご質問などもお待ちしております!
↓