
リスト作曲 Franz Liszt
巡礼の年 第2年 「イタリア」より ~ ペトラルカのソネット 第104番~
Années de pèlerinage, 2nd year, Italy, Sonetto 104 del Petrarca
ピアノ: 東 誠三さん Seizo Azuma, Pianist
/ タカギクラヴィア松濤サロンにて
写真:東 誠三さん
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*楽曲にまつわるエピソード
フランツ・リスト(Franz Liszt) は、1811年、ハンガリーに生まれる。その後ウィーンやパリを拠点として活動。この楽曲は、リストがパリのサロンで知り合った、マリー・ダグー伯爵夫人との逃避行中に生まれた作品。イタリア・ルネサンスを代表する叙情詩人、フランチェスコ・ペトラルカ (Francesco Petrarca)の詩、「ソネット 第104番」よりインスピレーションを受けたと言われている。恋に落ちた喜びと苦悩の葛藤が描かれている。
ペトラルカのソネットに影響を受けた作品は、他にも第47番、第123番がある。
*歴史的な背景
フランスでは革命が起こるなど、ヨーロッパは激動の時代であった。一方、18世紀後半の産業革命により、ブルジョアと呼ばれるお金持ちの市民階級が出現し、貴族社会の象徴でもあったピアノを手にすることが可能になった。 このためピアノの需要は急増し、工場による大量生産へと規模が拡大し、ピアノブームが巻き起こった。演奏される場も貴族たちのサロンからコンサートホールへと代わり、より大きな音量が出せるように技術も発達した。
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エンディング曲は
東 誠三さんのアルバム「ラ・カンパネラ~リスト名曲集」より
Seizo Azuma / LA CAMPANELLA -F.LISZT "FAVORITES"-
リスト作曲 Franz Liszt
泉のほとりで "Au bord d'une source”
ピアノ: 東 誠三さん Seizo Azuma, Pianist
東 誠三さんのアルバム「ラ・カンパネラ~リスト名曲集」
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ピアニスト・東誠三さんの “スペシャル・クラシック・サロン
次回は2023年1月の予定です! どうぞお楽しみに。