2022年5月11日

【第293回】松重豊×飯間浩明

俳優の松重豊がマスターをつとめる
FMヨコハマ「深夜の音楽食堂」

現在、毎週火曜日の夜10時〜放送中！
ドラマ『持続可能な恋ですか？～父と娘の結婚行進曲～』
松重マスターは上野樹里さん演じる
“杏花”のパパで、日本語学者の役！

今夜は、マスター演じる沢田林太郎の
モデルとなった、国語辞典編集者の
飯間浩明さんがご来店♪

＜Profile＞

1967年生まれ、香川県高松市出身。
早稲田大学第一文学部卒業。
早稲田大学大学院の博士課程の単位を取得。
2005年「三省堂国語辞典」編集委員に就任。
国語辞典編纂のために
活字や放送、インターネットなど
日常生活の中からコトバを採集し
説明を書く毎日を送っていらっしゃいます。

著書に「辞書を編む」「ことばハンター」
「つまずきやすい日本語」
「日本語はこわくない」等
毎日新聞出版から出ている
「日本語をつかまえろ」
「日本語をもっとつかまえろ」は
以前番組にお迎えした
金井真紀さんがイラストをご担当♪

他にも「気持ちを表すことばの辞典」
「語彙力がなくても「伝わる」ビジネスメール術」
などを監修。

昨年末には、編集委員を務める
「三省堂国語辞典」（愛称：サンコク）が
8年ぶりに大改訂！
第八版が出版されたことも話題となりました。

松重マスター
「紅白歌合戦を言葉探しのために
見ていらっしゃると。」

飯間浩明さん
「毎年、見ています。
普段、音楽を聴く機会がないんですが
年末ぐらいは音楽を浴びようと。
40〜50人が出演して歌ってくれて
聞いていると、今はこういう言葉を使う
歌詞があるんだなと。」

松重マスター
「字幕で出てくる歌詞をチェックして
これは聞いたことないぞと思ったら
メモをしていくわけですね。」

飯間浩明さん
「そうですね。特に歌は
ルビが変わっていますよね。
未来と書いて“あした”と読ませたり。
それが何度も出てくると
この読み仮名を辞書は
無視していいのだろうかと。」

松重マスター
「そういうことが書いてある
先生の朝日新聞のコラムを
楽しみに読んでいます。」

朝日新聞土曜版「be」にて
飯間さんの「街のＢ級言葉図鑑」連載中！

そんな飯間さんが、
辞書を作るお仕事に目覚めたのは…

飯間浩明さん
「大学生のときに辞書が作りたいと思った。
でも辞書っておじいさんが作るものだから
自分は駄目だろうと思ってたんですけれど
そこで、見坊豪紀さんが書いた
辞書に関する本に出会うわけです。
こんな言葉が日本語にあるのか！
という言葉を見坊先生は集めていて。
そうすると、自分も日本語を
日々話しているのに、そんな言葉に
全然気づかなかった。
俺は何を見て過ごしていたのかなと
見坊先生の日本語観察力に脱帽した訳です。
そこで本式に見坊先生みたいな仕事ができたら
どんなにいいだろうと思って、
本気で考え出しました。」