花のトレンド・販売データなどを調査・分析して販売している、
株式会社 大田花き 花の生活研究所の内藤育子さんに、
お花に関する様々なことを伺っていくハナラボのコーナー。
武居>内藤さん、今日はどんなお話でしょうか。
内藤>武居さん、突然ですが、ピザってお好きですか?
武居>ピザ、好きです。なんか意外と大人になってから食べるようになりました。
内藤>そうなんですね。たとえばどんなピザがお好きですか?
武居>シンプルなマルゲリータとかしらすピザとか好きです。
内藤>なるほど。では、「ビスマルクピザ」ってご存じですか?
武居>あ、ビスマルクピザも好きです。卵と生ハムが乗ってて美味しいですよね。
内藤>そのビスマルクって実は、ドイツの「鉄血宰相」と呼ばれたビスマルクの名に由来していたんです!
武居>えっ?そうなんですか!
内藤>そうなんです。一説に、ビスマルクが半熟卵や目玉焼きを載せたステーキが好きだったことにあやかり、同じように中央に卵を落としたピザや料理が「ビスマルク風」と呼ばれるようになったといわれています。
武居>確かに、ビスマルク風ってピザだけでなく、ステーキとかアスパラガスにポーチドエッグを載せて食べるのも「ビスマルク風」といったりしますね。
内藤>そんな話を聞くと、これから「月見そば」も「そば・ビスマルク」になってしまいそうな感じですよね。・・・なんと植物にもビスマルクに由来した名前が付いているものがあるんです。
武居>植物にも?今の卵の話からは想像できませんが、どんな植物ですか?
内藤>ヤシの仲間で、ビスマルキアという、マダガスカル原産の大きなシルバーリーフの植物があるんです。大田市場にもタイから輸入されたものが流通するのですが、つい先日大田市場で販売されていたものがこちらです。
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武居>わー、大きい!1枚の葉が高さ2メートルくらいあるのですか?
内藤>2メートルはありますね。
武居>ビスマルキアが並べてある中に人が入るとすっぽり隠れてしまうくらいですね。しかも、葉の色がシルバーから青みがかっていて、存在感があってカッコイイですね。でもどうしてビスマルキアという名前が付いているのでしょうか。
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内藤>19世紀後半、マダガスカル島でこのヤシを発見・研究したドイツ人の植物学者らが、母国の偉大な政治家であるビスマルク宰相に敬意を表して名付けたものです。
武居>そのまま名前を付けたような感じですね。ではピザのビスマルクと、植物のビスマルキア、どちらも同じ人物につながっている可能性があるということですね。
内藤>そうなんです。しかも、政治家の名前が植物の属名に使われるというのはかなりレアケースなんです。
武居>一人の政治家が、料理の名前にも植物にも登場するなんて、当時いかに影響があったかを物語っていますよね。
内藤>本当にそう思います。バラバラだったドイツを統一し、新しくできたドイツ帝国を、ヨーロッパの戦争に巻き込まれないよう上手に運営した政治家と言われていますよね。
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武居>ビスマルクピザを食べるときには、政治家のビスマルクや植物のビスマルキアのことも思い出してしまいそうです。
内藤>全部つながっていて思い出してしまいそうですよね。「ビスマルク」という一つの名前を紐解いていくと、意外な世界が広がっているということですね。
武居>ということで今日は「ドイツの初代宰相・ビスマルクの木と、ビスマルクピザの不思議な関係」をお話いただきました。内藤さん、ありがとうございました。
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