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NITTEN ハナラボ 第293回「 国際園芸博覧会 」

花のトレンド・販売データなどを調査・分析して販売している、
株式会社 大田花き 花の生活研究所の内藤育子さんに、
お花に関する様々なことを伺っていくハナラボのコーナー。


武居>内藤さん、今日はどんなお話でしょうか。

内藤>今日9月20日は、来年開催されるある大きなイベントの開幕まで、ちょうど半年に当たる日なんです。

武居>半年!ある大きなイベントって、もしかして、あの国際的に大きな・・・?

内藤>そうです。「2027年国際園芸博覧会」です。来年の3月19日から9月26日まで、横浜で開催される、国際的な花と緑の博覧会なんです。

武居>横浜で!しかも、もう半年後なんですね。横浜のどの辺りでしたっけ。

内藤>横浜市(旭区・瀬谷区)にある旧上瀬谷通信施設の跡地です。地元の方やお近くの方は、よくご存知かもしれませんが、この場所の約100ヘクタール・・・っていうと、だいたいディズニーランドとディズニーシーを合わせたくらいの広大な敷地で園芸博覧会が開催されます。

武居>ちなみに「国際園芸博覧会」って、どんなものなんですか?

内藤>世界の花と緑の博覧会の中でも最上位にあたる「A1クラス」に認定されているんです。

武居>A1クラス・・・と聞いただけで、かなりすごそうですね。

内藤>はい。A1クラスの認定を受けるには、オランダに本部を置く国際園芸家協会の承認だけでなく、パリにある「博覧会国際事務局」という、万博を統括する機関の認定が必要になります。さらには、その認定を得るためには、政府が正式に立候補し、閣議決定を経て外交交渉を行う必要があります。A1クラスの博覧会には国土交通省や農林水産省などが主導して「政府出展(日本庭園など)」を行うことが義務づけられています。

武居>政府主導の世界的な園芸の祭典なんですね。

内藤>しかも、日本でこのクラスの博覧会が開催されるのは、1990年に大阪で開催された「国際花と緑の博覧会」、通称「花の万博」以来なんです。

武居>ということは・・・37年ぶり!?私と同い年です!すごいですね!1990年の「花の万博」と今回の園芸博覧会は何か違いはあるのですか?

内藤>はい、あります。社会的にも大きな意味の違いがあります。1990年の花博は、バブル期を背景に「花と緑の美しさや豊かさ」を前面に出した、華やかな祭典というイメージが強かったんです。

武居>まさに「花と緑の祭典」という感じですね。

内藤>一方、今回の園芸博覧会のテーマは「幸せを創る明日の風景」。

武居>素敵なテーマですね。

内藤>はい。花や緑の美しさを楽しむばかりでなく、気候変動や生物多様性の喪失など、今、起きている課題を背景に、自然と共生する社会について考える場でもあるんです。

武居>なるほど。花や緑を楽しみながら、これから私たちはどんな暮らしをしていきたいのか、未来のことも考える博覧会なんですね。

内藤>そうなんです。そこが、1990年の花博から大きく変わったところだと思います。

武居>植物もたくさん紹介されそうですね~。

内藤>はい。約1,000万株もの花と緑が集まる予定です。

武居>1,000万株!想像がつかないくらいの規模ですね。

内藤>すごいですよね。そして、横浜で開催されることにも意味があるんです。横浜は1859年の開港以来、バラやチューリップなど、西洋の花をいち早く日本に受け入れてきた場所なんです。いわば、日本の園芸文化の玄関口の一つなんですね。

武居>横浜と花や園芸には、そんな歴史的なつながりがあったんですね。

内藤>そうなんです。さらに、まだ記憶に新しいと思いますが、昨年開催された大阪・関西万博ともつながりがあるんですよ。

武居>万博から次の博覧会へつながっているということですね。

内藤>大阪・関西万博のシンボルだった「大屋根リング」の木材が横浜に運ばれて、新しいモニュメントとして生まれ変わる計画もあるんです。

武居>それはいいですね。大阪から横浜へ、木材と一緒に思いもバトンのように受け継がれていく感じがします。キャラクターも大阪・関西万博の「ミャクミャク」でしたが、今度は「トゥンクトゥンク」が登場するんですよね。

内藤>トゥンクトゥンクは、はるか宇宙の彼方から地球に憧れてやってきた精霊で、植物をはじめ、いろいろな生きものやものの気持ちに共鳴するキャラクターなんです。「人と自然をつなぐ」という園芸博覧会のテーマを体現するキャラクターなんですよ。

武居>開幕まで、いよいよあと半年。これは今からチェックしておきたいですね。

内藤>はい。すでにチケット販売も始まっているので、ぜひご注目いただきたいと思います。

武居>花と緑の未来を考える、37年ぶりの大きな国際園芸博覧会、ぜひご注目ください。ということで今日は「国際園芸博覧会」についてご紹介いただきました。内藤さん、ありがとうございました。

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