花のトレンド・販売データなどを調査・分析して販売している、
株式会社 大田花き 花の生活研究所の内藤育子さんに、
お花に関する様々なことを伺っていくハナラボのコーナー。
武居>内藤さん、今日もよろしくお願いします。
内藤>お願いします。
武居>今日は、リスナーさんから質問が届いているので、ご紹介します。
内藤>嬉しいですね、どんな内容でしょうか。
武居>「ラジオネーム:フジロッチェ」さんから。「武居さん、内藤さん、こんにちは。 いつもためになる植物や園芸のお話が聞けるので、 ハナラボのコーナーを楽しみにしています。」
内藤>ありがとうございます!
武居>「4年前、念願の庭のある賃貸住宅に引っ越してきました。そこでせっかくなので色々な植物を植えて園芸を楽しんでいます。ただ、夏になると蚊が大量に発生するので、虫除けになるとタグに書かれていたレモンユーカリの苗を購入し、半信半疑で植えてみました。 結果は、特に虫除けにはならずでしたが、鮮やかな緑の葉が庭のアクセントになり、気に入っていました。ところが、今は放っておくと地上3m以上まで成長してしまい、お隣りの庭にも枝が侵入してしまう状態に。毎年、剪定をしてなんとかこじんまりとさせていますが、幹も太くなってきており、そろそろ限界なのではと思い始めてきました。このまま毎年剪定して大きさを保てばいいのか、それともいつかは伐採しなければならないのか、悩んでいます。」
内藤>それは悩みますね~
武居>「また、剪定した時に出る大量のレモンユーカリの葉の有効活用の仕方があれば教えていただきたいです。いい匂いなのですが、アロマを精製する装置もなく、仕方なく廃棄しています。」ということなのですが、いかがでしょうか。
内藤>フジロッチェさん、いつもハナラボを聴いてくださっていてありがとうございます。レモンユーカリが大きくなりすぎてしまってというお悩みですね。
武居>はい。笹のように風に揺れる、爽やかな印象の素敵な樹木ですよね。
内藤>そうですね。そして切った葉っぱの活用法も知りたいというご相談ですね。レモンユーカリは、オーストラリア原産の樹木で、葉をこするとレモンのような爽やかな香りがする人気の植物なんですよね。ただし、大きく育ちすぎる性質があるため、見かけることは少ないかもしれません。
武居>フジロッチェさんがお悩みの通り成長がとても早いんですね。
内藤>はい。ミモザをイメージしていただくと似ているかんじがあるのですが、成長も早くて、枝が暴れる分、根も浅かったりするので、お隣のお庭へ枝が伸びたり、台風のときに心配になったりします。
武居>では、悲しいけれど伐採も検討した方がいいのでしょうか。
内藤>うーん、気に入って買っていらしたものでしょうし、やはり伐採は勇気がいるというか、生きているものですからなんとなく心が痛みますよね。私がフジロッチェさんでしたら、やはり頻繁に剪定をします。幹が太くなっているのは、むしろ木として安定しているということですから、大切に育てたいです。でもあまり高くしすぎないことですね。そのためには、毎年しっかり剪定して、高さを管理していく必要があります。
武居>なるほど。ポイントはありますか?
内藤>ただ枝先だけを切るのではなく、しっかりと主幹といって、樹木の中心の幹をバッサリと切ることがポイントです。ユーカリ属は非常に生命力、再生力が高い植物なので、主幹を伐採することで、樹高を抑えつつ、脇芽を増やして幹を太くできます。
武居>タイミングはいつ頃がいいですか?
内藤>3月〜5月の春、または9月〜10月の秋が適期です。
武居>ではちょうど今の季節がいいですね。どのくらいまで切っていいですか?
内藤>2ぶんの1から、短くても3分の1程度までがいいでしょう。手が届く高さに保てると管理もぐっと楽になります。
でも、もうどうしても「毎年の剪定が大変」「将来的に管理する自信がない」「お隣に迷惑をかけてしまう」というストレスが大きすぎる様であれば、伐採を検討するのもひとつの選択です。無理に残すことだけが正解ではないと割り切っていくのがいいと思います。
武居>そしてもうひとつのご質問が、大量に出る葉っぱの活用法ですね。
内藤>せっかくですから少しでも有効活用したいですよね。レモンユーカリの葉には、とても良い香りの成分が含まれているので、まずおすすめなのは、枝を束ねてスワッグにすることです。乾燥させて玄関やお部屋に飾るだけで爽やかな香りが楽しめます。
武居>おしゃれですね。ドアリースなどにもなりそうですね。他にも活用法はありますか?
内藤>はい。例えばお茶パックのような袋に乾燥したレモンユーカリの葉を入れて、靴箱やクローゼットに置くと、天然の香り袋のようになります。あとは蒸留といって、お鍋で葉を煮出して、その液を網戸や玄関まわりに吹きかけるという楽しみ方をされる方もいます。
武居>ちなみに、商品に「虫よけになる」と書いてあったのに、蚊よけにはならなかったそうですが?
内藤>これはよく聞くお話なのですが、レモンユーカリに含まれる香り成分は、葉の中にあるので、庭に1本植えただけで蚊がいなくなるわけではありません。葉をこすったり、ちぎったりして、葉に含まれる成分を利用したりして初めて香りが広がります。ですので、「植えれば蚊よけ」というよりは、「香りを楽しめる植物」と考えた方が良いかもしれませんね。
武居>ということで今日は、ラジオネーム:フジロッチェさんの質問にお答えいただきました。
内藤さん、ありがとうございました。
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