花のトレンド・販売データなどを調査・分析して販売している、
株式会社 大田花き 花の生活研究所の内藤育子さんに、
お花に関する様々なことを伺っていくハナラボのコーナー。
武居>内藤さん、今日はどんなお話でしょうか。
内藤>武居さん「アルパカ」という動物はご存知ですよね?
武居>はい。もちろん、癒し系の…あのかわいい南米の動物ですよね。
内藤>はい。では「アルブカ」という植物はご存知でしょうか。
武居>アルパカではなくアルブカ??
内藤>私も、アルブカを生産している方を訪問したり、いろいろ教えてもらったりして、知ってはいましたが、自分で管理したことなどはなかったんですよね。でもつい先日、大田市場で見つけて、これはやはり一度育ててみたいと思い、買ってしまったのが、こちらです!
武居>ゼンマイかコゴミのように葉がくるくるとして、ちょうど真ん中から花芽が上がってきていますね。葉の丸まり方が強くて、1周とかではなく5周くらいしているものもあります。
内藤>一度見たら、連れて帰りたくなってしまう魅力があります。
武居>しかも、これ花芽が上がっていますか?
内藤>そうなんです。香りをかいでみてください。
武居>少し薬っぽい…?見た目がユニークですが、どうしてこんな形になるんでしょうかね。原産地で生きていくための手段だとは思うのですが。。
内藤>アルブカは、南アフリカのケープ地方を中心とした乾燥地域に生息しています。特に、乾燥した砂漠地帯や岩場など(私たちに人間にとっては)過酷な環境で自生する、冬型の球根植物なんです。
武居>では、その厳しい環境を生き抜くために、葉がクルクルしているということ?
内藤>その通りです。地中には玉ねぎのような球根があって、水分や栄養を蓄えています。そして葉をくるくる巻くことで、強い日差しを避けて、水分の蒸発も抑えているんです。
武居>なるほど。確かに、まっすぐ伸びるよりも、直射日光が当たる面積を減らせそうですね。
内藤>自生地は日差しが非常に強く、乾燥した風が吹く場所です。葉を真っ直ぐに伸ばすと直射日光をモロに浴びて乾燥・日焼けしてしまうため、葉をねじる(巻く)ことで、光が当たる葉の表面積を減らし、ダメージを軽減しているようです。
武居>管理は簡単なんでしょうか?
内藤>中級者向けのようで、私にとっても今回は挑戦になります。
武居>日本で育てる上で、何かコツなどはあるのでしょうか。
内藤>冬型球根植物なので、日当たりと夏場の管理がポイントです。
武居>南アフリカ原産ですものね。
内藤>はい。基本的には、日当たりの良い所、風通しの良い所で管理します。日光が足りないと、葉とクルクルが落ちてしまいます。
武居>葉が落ちてしまったら、アルブカの魅力が半減してしまいますね。強い日差しが必要というのが一つ目のポイント。水やりは?
内藤>夏の暑いときに休眠するので、6月から9月ころが休眠期。この時期は基本的に水やりを控えます。
武居>えっ、真夏に水をやらないのですか。
内藤>そうなんです。成長を止めてエネルギー消費を抑えている時期なので、水をあげるとかえって傷めてしまうんです。
武居>なるほど、植物のリズムに合わせることが大事なんですね。梅雨時期とも重なりますが、雨水も当たらないほうがいいということですよね。
内藤>雨水も当たらないように気を付けます。アルブカが植物が一時的に生長を止め、
エネルギー消費を最小限に抑える時期。できるだけ原産地に近い環境を作ってあげることが重要です。
武居>では休眠期を過ぎて、秋になったら徐々に水やりを始めて・・・冬の寒さには強いのですか。
内藤>比較的強いといいますが、0℃以下にならないようにして、冬場でも水もそんなにたくさんはいらなくて、乾かし気に育てます。
武居>リスナーさんも入手することができますか?
内藤>はい。園芸店やホームセンターの園芸コーナーなど、あるいは多肉植物や珍奇植物などを専門に扱うお店などで購入できます。春か秋の方が出合う確率が高いかも。私も4月に購入しました。
武居>これはぜひ見つけたいですね。
内藤>恐らく、わたしも自信がなくて、枯らしてしまうように思いますが、一度育てて見たかったので、うまくできるかどうかチャレンジしてみたいと思います。
武居>ということで今日は「葉がくるくるとした珍しい植物・アルブカ」をご紹介いただきました。内藤さん、ありがとうございました。
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