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NITTEN ハナラボ 第268回「 隠れた名花・アルストロメリア 」

花のトレンド・販売データなどを調査・分析して販売している、
株式会社 大田花き 花の生活研究所の内藤育子さんに、
お花に関する様々なことを伺っていくハナラボのコーナー。


武居>内藤さん、今日はどんなお話でしょうか。

内藤>先日、数年ぶりに会った友人と話していたら、友人が「この前、実家に飾ってあった花がすごく長持ちして。
いつまでも、ほんとにいつまでもきれいで、びっくりした!」と言うんですよ。

武居>何の花だったのですか?

内藤>それが、その時はわからなくて、色とか雰囲気とか、いろいろ手がかりにならないか聞いてみたんですが、
どうしても特定できなかったんです。でも友人は、「名前は分からないんだけど、とにかくすごかった」と、
もう絶賛するものですから、花業界にいる私としてはどうしても知りたいじゃないですか。 そしてその会話後、わたしの家に上がってもらったときに開口一番、 「あ、コレ!この花!ウチですごくきれいだったのコレよ」 と指差したんです!

武居>その花は??

内藤>・・・アルストロメリアだったのです!

武居>アルストロメリア!確かに、特徴がないわけではないけど、なにより名前が覚えにくいですよね。

内藤>そうなんです。アルストロメリアはめちゃくちゃいい花ですが、花業界で働いている人でも、「好きな花は?」と聞かれて、あえて挙げる人は、そんなに多くないかもしれません。

武居>でも、花業界じゃない人からの評価は高いんですね!

内藤>私が思う以上にすごく高いということがわかりました。日ごろそんなに意識することなかったのですが、「花もちがいい」「ずっと満開!」「最後まできれい」と、花業界の人ではない友人から改めてその評価の高さを知りました。それもそのはずで、アルストロメリアは、市場に流通している何千という切花品目の中で、流通量が7番目に多い、とても重要な花なんです。

武居>7番目ってすごいですね。

内藤>そうなんです。キク、カーネーション、バラ、ガーベラ、スターチス、リンドウに続いて多いのがアルストロメリア。

武居>え??じゃあユリよりカスミソウよりヒマワリより多いっていうこと?

内藤>その通りです。スイートピーよりチューリップよりトルコギキョウより多くて、カラーやラナンキュラス、ダリアの何倍も流通しています。

武居>それだけ使いやすくて、1年中流通しているってことですよね。

内藤>まさにその通りです。花束、自宅用、スタンド花、アレンジメント、結婚式やイベント装飾まで重宝されています。どんなシーンにもなじむ、オールマイティな万能選手なんです。

武居>素晴らしいお花ですね。

内藤>花業界のかなり重要なポジションを占めているんです。でも名前を覚えてもらえないから、「めちゃくちゃ長持ちして評価が高く、重要なポジションでありながら、名前を覚えてもらえない花・ナンバーワン」と、勝手に認定しています。

武居>なぜ、そんなに名前を覚えてもらえないんでしょうかね。

内藤>一つは覚えにくい名前、なじみのないカタカナの羅列でできた名前にあると思うんですよね。

武居>和名はないのですか?

内藤>ユリズイセンという和名があるのですが、ほぼ使われていません。
切り花として本格的に広まったのが1980年代以降で、
その時点で「アルストロメリア」という名前が先に定着したんです。

武居>比較的最近ですね。

内藤>そうなんです。1998年の冬季長野オリンピックでビクトリーブーケに使われて、
多くの人が知るようになったのですが、
一般に知れ渡る前に「アルストロメリア」という学名由来の名前が先行して定着しました。

武居>お花屋さんで「アルストロメリアください」って言えたら、ちょっと博学で、プロっぽい感じ、しますよね。

内藤>家に飾ったら、きっとまた「この花、すごく長持ちするね」って言いたくなると思います。

武居>ということで今日は「隠れた名花・アルストロメリア」をご紹介いただきました。内藤さん、ありがとうございました。

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