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NITTEN ハナラボ 第259回「 チャイに使われるスパイス 」

花のトレンド・販売データなどを調査・分析して販売している、
株式会社 大田花き 花の生活研究所の内藤育子さんに、
お花に関する様々なことを伺っていくハナラボのコーナー。


武居>内藤さん、今日はどんなお話でしょうか。

内藤>明後日、1月20日は大寒。1年でも最も寒いときですよね。武居さんは、チャイで温まったりしますか。

武居>とても好きです!自分で一回作ったこともあります。

内藤>チャイと言えば、インド発祥の、煮だして作るミルクティーですよね。日本では、スパイス入りのものを「チャイ」と呼ぶことが多いのですが、現地ではスパイス入りのものは「マサラチャイ」と呼ばれます。ヒンディー語で「チャイ」が「お茶」の意味で、「マサラ」が混ぜ合わせた香辛料(スパイス)」という意味なんだそうです。

武居>つまりマサラチャイとは「スパイス入りのお茶」のことなんですね。

内藤>そうなんです。チャイは、植物の恵みをいっぱい詰め込んだ飲み物なんです。

武居>寒い今の季節に、植物の恵みをいただいて温まるっていいですよね。チャイの定番のスパイスといえば、カルダモンですよね。カレーにも使われますよね。

内藤>そうですね。カルダモンはインド原産のショウガ科の植物で、スパイスの女王とも呼ばれています。緑色の小さなさやの状態で流通していますが、香るのはそのさやの中に入っている黒いタネです。

武居>そのタネをすりつぶしたりすると、香りが立つということですね。

内藤>そうなんです。血流促進、発汗作用とか、咳を鎮めるなどの作用があるといわれています。

武居>嬉しい効能ですよね。あと、チャイに必ずと言っていいほど入っているのが、シナモンですよね。

内藤>シナモン!マストアイテムですよね。シナモンはインドやスリランカ原産のクスノキ科の香辛料です。カルダモンのスパイスになる部分はタネでしたが、シナモンでスパイスになる部分は樹皮なんです。

武居>お料理にはパウダー状で使いますが、クリスマスのオーナメントとかで、くるんと巻いたシナモンとかもありますよね。あとチャイなどの横に、スティック状のシナモンが一緒に置いてあったりしますよね。

内藤>樹皮っぽい感じありますよね。若い枝の皮を剥いで乾燥させたものなんです。植物が自分を守るために持っている成分が、私たちにまた良い効能をもたらしてくれるのでしょうかね。例えば、血糖値の安定とか、脂肪燃焼促進、血流改善とか、アンチエイジングとか、嬉しい効果が期待できるようです。

武居>完璧ですね!飲むだけでそんな効果が得られるなんて…!そしてもう一つ、ピリッとするスパイスありますよね。

内藤>クローブですね!クローブはピリッとしますね!インドネシアのモルッカ諸島原産の樹木(チョウジノキ)で、
釘みたいな形をしていますよね。あれは花を乾燥させたものなんです。咲く直前の、一番エネルギーが詰まった状態で、香りも強くて、体を内側から温めてくれます。花は咲くと白っぽいのですが、収穫するときはピンク色か赤色のツボミで、それを乾燥させると、あの茶色になるんです。

武居>こうしてみると、スパイスってタネだったり樹皮だったり、ツボミだったり・・・チャイはつまり、エネルギーのある植物のいろいろな「部位」を一緒に煮出す飲み物と言ってよさそうですね。

内藤>そうですね。だから奥行きのある味に感じられるのかもしれません。この寒い季節にチャイを飲むというのは「体を温める」だけじゃなくて、植物が持つ生命力を、静かに分けてもらう時間のように思います。花が咲く前のつぼみ、木が自分を守るための皮、これから芽を出すためにエネルギーを蓄えたタネ。そうした植物たちの力が、寒い1月の私たちを支えてくれているように思います。

武居>ということで、今日は「チャイに使われるスパイス」についてご紹介いただきました。
内藤さん、ありがとうございました。

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