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NITTEN ハナラボ 第237回「 晩夏を心地よく過ごすためのお花3選 」

花のトレンド・販売データなどを調査・分析して販売している、
株式会社 大田花き 花の生活研究所の内藤育子さんに、
お花に関する様々なことを伺っていくハナラボのコーナー。

武居>内藤さん、今日はどんなお話でしょうか。

内藤>お盆も終わって、まだまだ暑いながらも、少しずつ季節の移ろいを感じる今日この頃ですね。

武居>まだまだ暑いですが、暦の上ではもう秋なんですよね。

内藤>そうですね。今日はそんな晩夏の暮らしを、少し心地よく彩ってくれる花を3つご紹介したいと思います。

武居>「晩夏を心地よく過ごすための花3選」!この時期ならではの楽しみ方ってあるんでしょうか?

内藤>お盆が過ぎた今の時期は、夏の名残がある一方で、ふとした瞬間に秋の気配も感じられる、ちょっと繊細な季節ですよね。そして、花市場はお盆用の花販売が終わった瞬間に、全面的に秋モードに変わります。でもまだ外は暑い。そんな時期にこそ似合う、夏の熱量を残しつつ、秋を感じる花をご紹介したいと思います。一つ目はリンドウです。

武居>リンドウ!

内藤>リンドウは、暑さの残る中にも秋の“風の青色”をまとったような雰囲気がありますよね。リンドウは岩手県が圧倒的な大産地なのですが、東北の涼しいところで生産されているんです。

武居>そうなんですね。リンドウって、ツボミで流通しているのを多く見かけますが、これは咲きますか?

内藤>今の時期に流通しているのものはなかなか咲きません。青いツボミを楽しむものが多いです。9月や10月の晩生の品種になると、開花するものが増えてきます。リンドウには「悲しんでいる人を慰める」といった意味もあります。リンドウの根が古代エジプト時代・・・というと紀元前3000-2000年というほど古くからなのですが、薬用に使われていたんです。その癒しの効果に因んで「悲しんでいる人を慰める」という意味が生まれたようです。

武居>なんだかお盆明けの気持ちを静かに見守ってくれるような優しさを感じる花ですね。

内藤>次にご紹介したいのは、ケイトウです。フリフリとした花の形と、モフモフとしたベルベットのような質感が特徴で、赤やオレンジなど色も豊かです。

武居>この時期にもう流通しているのですか?

内藤>はい。8〜10月が出荷のピークでたくさん出荷されます。

武居>ちょっと元気をもらいたい時に飾ると良さそうですね。

内藤>はい、まさにそうなんです。秋の質感と、夏のビビッドな色合いが気分をリフレッシュさせてくれそうですよね。
そして3つ目にご紹介するのが、パンパスグラスです。

武居>パンパスグラス!おしゃれなカフェなどでも、大きなパンパスが飾ってあるのを見かけますよね。

内藤>パンパスは西洋ススキとも呼ばれるのですが、日本のススキは和のテイストが強いのですが、もっともふもふとして、馬の黄金のタテガミのような印象です。ふわふわと風に揺れる姿がとても涼しげで、晩夏から初秋にかけての空間づくりにぴったりです。

武居>今が旬ですか?

内藤>はい。パンパスの流通期は意外と短くて、8月に集中的に出荷されて、9月になると急速に減ってお店で見かけることが少なくなるので、お好きな方は8月に見かけたらキープしておくのがおすすめです。

武居>ということで、今日は「晩夏を心地よく過ごすためのお花3選」をご紹介いただきました。内藤さん、ありがとうございました。

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