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NITTEN ハナラボ 第233回「 自由研究にもおすすめ!食虫植物3選! 」

花のトレンド・販売データなどを調査・分析して販売している、
株式会社 大田花き 花の生活研究所の内藤育子さんに、
お花に関する様々なことを伺っていくハナラボのコーナー。

武居>内藤さん、今日はどんなお話でしょうか。

内藤>いよいよ、夏休みシーズンがやってきましたが、毎年、この時期になると流通が増える、食虫植物のお話をしたいと思います。

武居>なるほど、確かに夏休みの研究材料にもなりますし、食虫植物の販売が増えるイメージ、あります。
小さな子はきっと誰でも興味を持つ植物ですよね。

内藤>そうであってほしいと願いつつ、今日は3つほど、食虫植物のあれこれをご紹介したいと思います。一つ目はハエトリソウ。

武居>名前、そのままですね!

内藤>確かにそのままですね。ハエトリソウが虫を食べるのは、足りない栄養分を補うためです。
例えば、植物の生長に不可欠な栄養の一つに窒素があるのですが、
通常の植物は土に根を張って、土の中から窒素を吸収します。
でも、土から吸収するだけでは足りなくて、虫を捕る力を備えたというわけなんです。

武居>ハエトリソウは根っこがないということですか?

内藤>根っこはあるのですが、ハエトリソウは原産地が北アメリカのやせた土地で、
あまり窒素の養分がない所なので、虫を捕まえて窒素を含んだ物質を吸収する方法を身につけたというわけです。

武居>なるほど、そうすることで、ほかの植物が生きていけないやせた土地でも、
ハエトリソウは生きていけるわけですよね。

内藤>その通りです。やせた土地に自生している植物なので、おうちで管理するときも、基本的に肥料は不要です。
自ら虫を捕獲して栄養補給します。では、次に、花市場でもたくさん流通するサラセニアをご紹介したいと思います。

武居>サラセニア!葉が筒状になっていて、上が少し口を開けるように開いていて、そこに虫がぽとんと落ちると出てこられない仕組みになっている植物ですよね。

内藤>それです!筒の内側は滑りやすいうえに、下向きの毛が生えているため、一度入った虫は這い上がることができないんです。鉢植えだけでなく、切り花でも流通があって、あの独特な立ち姿と葉脈の模様がデザインにアクセントを加えるので、意外と好まれて使われることがあるんですよね。

武居>色や形が素敵だから、魅力を感じてしまうのは虫だけではないってことですね。

内藤>確かに!そういう意味では、私たち人も、サラセニアの魅力に吸い寄せられていると言えるかもしれません。そして最後にご紹介したいのは、ネペンテスです

武居>ネペンテスって、ツボみたいなのがいくつもぶら下がっている植物ですよね。ウツボカズラともいいますかね?


内藤>
そうです!食虫植物の中で、市場に最も流通する食虫植物で、市場に仕入れに来る人であれば、見たことがない人はいないくらいメジャーなアイテムです。ウツボカズラか、学名のネペンテスという名前で流通しますが、ネペンテスという名前の由来は、ギリシャ語で「悲しみを取り除くもの」という意味なんです。

武居>悲しみを取り除くものなんて、なんだかいいですね。ということで、今日は「自由研究にもおすすめ!食虫植物3選」をご紹介いただきました。内藤さん、ありがとうございました。

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