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NITTEN ハナラボ 第230回「 漢字の“木へん”がつく植物 」

花のトレンド・販売データなどを調査・分析して販売している、
株式会社 大田花き 花の生活研究所の内藤育子さんに、
お花に関する様々なことを伺っていくハナラボのコーナー。

武居>内藤さん、今日はどんなお話でしょうか。

内藤>植物の名前には漢字の木へんが付いたものが多いのですが、今日は最初にちょっとだけ漢字のクイズです。木へんに春と書いて何と読みますか?

武居>木へんに春なら・・・ツバキ(椿)。

内藤>正解です。木へんに冬はわかりますか?

武居>わかります。ヒイラギ(柊)ですよね。

内藤>ではでは、今のシーズンは夏、木へんに夏と書いて、何と読みますか?

武居>人のお名前で榎本さんという方がいらっしゃるので、なんとなくわかりますが、「エノキ」とかじゃなかったっけ?

内藤>そうです。木へんに夏とかいてエノキ。でもどんな木か思い出せなくないですか?

武居>確かに!榎って言われるとキノコが思い浮かびますね…

内藤>エノキという木は、結構大きくなる木で、大きいものでは樹高20メートルくらいになるものも。

武居>そんなに?どこに生えているんですか?

内藤>日本・中国・台湾などアジアを中心に自生していて、日本国内では公園とか神社仏閣など、本当にどこでもごく普通に見ることができます。

武居>エノキって知らないと、なかなか気づけないですよね。

内藤>なかなか気づきませんよね。公園にある樹木も「木」としてしか見ませんしね。エノキの特徴は、樹の幹が象の足のようなイメージで、ちょっと灰色がかっていて、ざらざらしていて、横に筋が入る感じ。葉っぱは少し丸くて、淵にギザギザがある感じ。

武居>木へんに夏と書くように、やはり温かいところがいいのですか?

内藤>そうみたいです。日本や台湾ばかりでなく、ベトナムとかタイ、ラオスとかにも自生しているので。寒い所では育ちにくく、日本でも東北より北では育ちにくいんですよね。

武居>エノキっていうと、どうしてもキノコのエノキを思い浮かべてしまうのですが、なにか関係しているのですか?

内藤>良い質問ですねー◎キノコのエノキダケはエノキの枯れ木や切株に生えるからエノキダケというそうなんです。

武居>ちょっとしたトリビアですね。そういうの植物、以前ほかにも紹介しれもらったことがあるような。

内藤>エリンギですかね?エリンジウムという植物の根っこに生えるから、エリンギ。

武居>キノコ類と植物の不思議な関係ですね。ところで、いま木へんに春・夏・冬について紹介してもらいましたが、木へんに秋っていう漢字あるのでしたっけ。

内藤>あまりなじみはありませんが、漢字としては存在します。木へんに秋で「ひさぎ」(楸)と読みます。

武居>学校で教わらなかったし、その漢字自体見たことも使ったこともないですね。

内藤>そうですよね。「ひさぎ」自体は古語で、現在は「きささげ」や「アカメガシワ」と呼ばれている樹木を指します。現在では「ひさぎ」と呼ばれる樹木はないので、漢字を目にしないのも、納得というわけですね。

武居>それで、木へんに秋だけ見たことがなかったのですね。

ということで、今日は「漢字の“木へん”がつく植物」を出題していただきました。
内藤さん、ありがとうございました。

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