
花のトレンド・販売データなどを調査・分析して販売している、
株式会社 大田花き 花の生活研究所の内藤育子さんに、
お花に関する様々なことを伺っていくハナラボのコーナー。
武居>内藤さん、今日はどんなお話でしょうか。
内藤>ちょうど母の日から1か月くらい経過しましたね。今年は、花よりもお米がよく売れたとかで・・・
武居>母の日のギフトにですか?
内藤>はい。全国展開される某大手総合スーパーの担当者に聞いたところ、母の日のギフトで最も売れたのは、
1位がお米5キロ、2位がお米2キロ、3位がお米食べ比べセットだったとかで、
花が入る隙が全く無いくらい、すべてお米にもっていかれた感じ。花業界全体で大変ショックを受けています(笑)
武居>そのくらいお米の問題が深刻だったわけですね。
内藤>とはいえ、なかには母の日に鉢物のカーネーションやアジサイをもらった人、あげた人もいらっしゃると思います。
武居>そうですよね。
内藤>ちょうどもらってから1か月くらいが経った今、もらった鉢物をどう大切に管理していったらいいか、悩んでいらっしゃる方も多いと思います。
武居>たしかに、お花をもらったら大事に育てたい、少しでも長く楽しみたいですよね。
内藤>はい、そこで、今日は母の日の花ギフトの中で大きなシェアを占めるカーネーションとアジサイの鉢植えの取り扱いについてご紹介したいと思います。
武居>お願いします!
内藤>はい、まずカーネーションですが、もらって咲いているうちは「日当たり最高!」なところに置いてください。
武居>家の中より外がいいですか。
内藤>できればベランダや玄関先など、屋外の日当たりのいい所に置いてください。
どんなに明るくても、室内より外の方が圧倒的に日照量が多いですよね。
カーネーションの栽培では、3日曇天が続くと花が咲かなくなるといわれるほど、日照が命なんです。
そして、鉢の下に鉢皿を置いて、たっぷり鉢底から水が流れ出るくらい水をやるということが大切です。
武居>どのくらいの頻度で?
内藤>よく表面の土が乾いたらと言ったりしますが、表面の土が乾いていても、
土の中の方が十分に水分を保っている可能性もあります。
武居>やりすぎても根腐れしちゃいますよね。
内藤>その通りです。鉢の中の方まで水が切れると、葉がやる気がない感じで張りがなくなってくるので、
そうしたら急いでいっぱい水をやりましょう。そして終わりかけの花はどんどん摘み取っていくことも重要です。
武居>これから咲く花に植物のエネルギーをつぎ込めますものね。カーネーションは翌年も咲きますか?
内藤>うまくいけば咲きます。花が終わったら少し刈り込んで、大きめの鉢に植え替えて、
肥料をやっておくと翌年も咲かせることができるようです。
ただ、もらったときのような立派な感じにはなりませんし、
そもそもそう何年も楽しめるアイテムではないので、枯れてしまってもそれほどがっかりしなくても大丈夫です。
武居>なるほど。ではアジサイはどうですか?
内藤>アジサイは、とっても育て甲斐があります。
武居>育てるコツはありますか?
内藤>はい、まずアジサイの学名はハイドランジアというのですが、ギリシャ語で「水の器」の意味なんです。
そのくらいアジサイは水が好きな植物ということなんです。
武居>ではやはり水やりを十分にするということ?
内藤>そうですね。カーネーションより頻繁に水をやってください。
そして花が終わったら、刈り込んで、できれば地植えするか、大きい鉢に植え替えることをお勧めします。
鉢にギューッと詰まっていた根っこをゆったりした空間にリリースしてあげると、とても元気になります。
武居>どんどん大きくなって、あの時もらったアジサイがこんなに大きくなったよと、
何年か後に振り替えれたら、素晴らしいことですね。ということで、今日は「母の日にもらったカーネーションやアジサイの育て方」をご紹介いただきました。内藤さん、ありがとうございました。
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