
花のトレンド・販売データなどを調査・分析して販売している、
株式会社 大田花き 花の生活研究所の内藤育子さんに、
お花に関する様々なことを伺っていくハナラボのコーナー。
武居>内藤さん、今日はどんなお話でしょうか。
内藤>武居さんは、犬とか猫は飼っていらっしゃいますか?
武居>以前、猫ちゃんを飼っていました!
内藤>そうなんですね!実は先日、人にお渡しする用の花・・・グロリオサとかアルストロメリアとか・・・と自分用に少しくたびれた感じのキンギョソウを新聞紙に巻いて持っていたのですが、お世話になっている方に差し上げようとしたら、「そっちのほうがいい!」と私が自分用に持って帰ろうとした花を指しておっしゃるので、交換したんですよね。
武居>なんででしょうか。
内藤>両方差し上げてもよかったのですが、最初の花はネコちゃんがいて、間違えて食べちゃうと具合が悪くなっちゃうから、気を付けているとおっしゃっていました。
武居>ペットが、観葉植物とか花を間違えて食べちゃって、困った~みたいな話ってよく聞きますよね。
内藤>はい。ペットを飼っている方は、私よりもよくご存じかもしれませんが、観賞用植物の中でNGなものをいくつかご紹介したいと思います。結構注意しないといけない植物って多くて、観葉植物編と切り花編と2回に分けてご紹介しようと思います。
武居>お願いします!
内藤>前編の今回は、観葉植物編として代表的なところをご紹介したいと思います。
まずは、意外かもしれませんがポトス、モンステラ、フィロデンドロンの仲間、これらはすべてサトイモ科の植物ですが、植物全体(葉も茎も根も)を犬や猫が食べたり、触れたりするとよくありません。触れたら10分くらいかけてよーく洗い流してあげることと、食べてしまった場合は、嘔吐とか胃腸炎を引き起こす可能性があり、摂取量によっては命に係わるので、すぐお医者さんに診てもらうことが重要です。そのほか、アイビーとか・・・
武居>えー、アイビーも!?
内藤>私たちには何でもないのですが、アイビーの葉に含まれる成分が、ペットの皮膚炎を引き起こしたり、食べると吐き気や呼吸困難を引き起こしてしまう可能性があるようなんです。
武居>結構インテリアで置いている人もいらっしゃるのではないでしょうか。ネコちゃんたちが食べないように、高いところに吊るしておいたりしてもいいかもしれませんね。
内藤>商品名でエバーフレッシュなどがあるネムノキも葉などにアルカノイドが含まれていることで間違って食べないほうがいいですし、ユーカリもそうですね。
武居>ユーカリってコアラとかが食べているイメージがあって、大丈夫そうなのに、ダメなんですか。
内藤>葉に「青酸」が含まれているようで、コアラは青酸を無毒にするしくみを持っているのだそうです。コアラの腸内にいる細菌で無毒化するのです。
武居>なるほど、その細菌を持っていれば、ほかの動物と取り合いにならないからいいかもしれませんね。
内藤>そのほか、これからのシーズンに開花するツツジやシャクナゲ、アジサイなども気を付けなければなりません。
武居>散歩中にうっかり食べてしまいそうですよね。
内藤>本当に。飼い主さんたちはよく勉強されて、注意していらっしゃるだろうなと感心してしまいます。誤って食べてしまうと吐き気や呼吸困難、摂取量によっては命に係わるのだそうです。
武居>アジサイは人が食べてしまったことをよくニュースで聞きます。
アジサイの葉は、なんとなくシソに似ていますよね。
内藤>アジサイは動物だけではなく、人も食べてはいけません。触るのは大丈夫です。
武居>次回は「切り花編」ということで、どのような植物であれば比較的安全といえるか、ご紹介いただきたいと思います。
ということで今日は「犬と猫に危険な有毒植物-観葉植物編-」をご紹介しました。
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