
武居>内藤さん、明日はひなまつりですね!
内藤>はい!ひなまつりですね!
ということで、今日は“ひなまつりの花いけレッスン”をしてみませんか?
武居>わ!いいですね!
内藤>今日は、神奈川や東京を中心に生花店を展開する株式会社ランドフローラで、店舗運営や、お客様・従業員さんにフラワーレッスンを担当される矢野由紀子さんにお越しいただきました。
武居>花いけのテーマは「ひなまつり」ということですが、どんな花材を使っていきますか?
矢野>今日は、ひなまつりの定番花材である、モモと、菜の花、ラナンキュラス、スイートピー、コデマリ、ゼラニウムと、これらを生ける高さ20cmほどの花瓶をご用意しました。
モモには、魔除けの意味があり、健康で幸せに成長するようにと思いが込められています。そのほかの花材については、女の子の節句なので、愛らしくやわらかなラナンキュラスやスイートピーと、葉が少ないお花が多いので、枝ものや葉物を添えて、春らしい明るさとみずみずしさを表現する組み合わせをチョイスしました。
武居>素敵ですね〜。それでは、今回の花いけのポイントがあれば教えてください。
矢野>今日は、花瓶に直接活ける「投げ入れ」という方法をご紹介します。
完成形をイメージして、花瓶の口に茎を沿わせるように斜めに入れるのがポイントです。「投げ入れ」は、茎同士が花瓶の中で交差して固定される方法なので、中心に来る花を先に入れると自立しにくくなってしまいます。枝分かれした葉などを周りの花から入れて、最後に中心の花を入れていく方が作りやすくオススメです。
武居>なるほど。今回の花材を使う場合は、どんな手順で生けていくのが良いでしょうか?
矢野>まず初めに、全体のサイズを確認したいと思います。
今日は桃の枝物があるので、桃の高さは花瓶の高さに対して、約2倍、花瓶を1とした時に、上に2倍の長さがくるところがちょうど桃の先端に来るような高さのイメージを作ります。横幅は、花瓶の間口に対して、左右に1対1がくるイメージをします。
その後、固定しやすいように、今回のローズゼラニウムのような枝分かれしていたお花を、花瓶の中で交差するようにまずは生けていき、その後に一番背の高い桃の花を生けていくと、全体のサイズも見えやすく、固定されて生けやすいかと思います。
武居>なるほど!ちょっと上手に生けられるかわからないですけど、頑張ってみたいと思います!
武居>完成しました〜!!
内藤>いや素晴らしいですね!武居さんの個性が生かされていて。
あと何が素晴らしいかって、生ける時に迷いがなかったんですよね。
さすが美の伝道師、武居さんみたいな感じがしましたね笑
矢野>曲線を上手に活かしてらっしゃって、お花の配置のバランスも良くて、とても素晴らしい仕上がりだなと思いました。
武居>ありがとうございます。
これがあるだけで、部屋の空気を春にしてくれて、まさにひなまつりにはぴったりっていう感じがしますね。
ということで今日は「ひなまつりの花生け」にチャレンジしました!