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NITTEN ハナラボ 第210回「知られざる食べ物の意外なトリビア」

花のトレンド・販売データなどを調査・分析して販売している、
株式会社 大田花き 花の生活研究所の内藤育子さんに、
お花に関する様々なことを伺っていくハナラボのコーナー。

武居>内藤さん、今日はどんなお話でしょうか?

内藤>今日は、“おいしいアレは、意外にもあの植物の仲間?!”という、今日から使えるトリビアをご紹介したいと思います。

武居>おいしいアレ!って、どんな食べ物でしょうか?

内藤>一つ目は、、、バニラです!

武居>バニラって...あのバニラビーンズのバニラですか?

内藤>そうなんです。

武居>そうか、そうか、バニラビーンズも植物からできているんですよね。
なんの植物の仲間なんですか?

内藤>実は、バニラはラン科の植物なんです!

武居>えっランなんですか!?すごい意外な感じがありますね。ということは、日本でも栽培できるっていうことなんですか?

内藤>できます。以前シンビジウム(ラン科)の生産者さんを訪問した時に、ハウス内にめちゃくちゃ大きく成長したバニラのツタがありました。生産者さんは「よく成長するんだけど、なかなか花が咲かない」とおっしゃっていました。

武居>これは、環境を選ぶ難しい植物なんですかね...?

内藤>はい、栽培はできても、なかなか花を咲かせる、身をつけるまでは難しいかもしれませんね。

武居>なるほど。これはどんな花なんでしょうか。

内藤>今日は、なかなか実物をお持ちするのは難しいので、写真をお持ちいたしました!



武居>あったしかにお花は本当にランのお花っていう感じですね。
これはバニラの花って気づかないかもしれないです。

内藤>ですよね。花が咲いて実がなると青いうちに収穫して、お湯をかけて陰干しした後に、箱に密閉します。すると、発酵が進んでいい香りが生まれ、私たちが知るバニラになるんですよね。
さやの長さが大体20-30cmの果実の中に、粒粒の小さい種子がびっしりと詰まっているんですよね。

武居>えー、青いうちに収穫してってことは、育ってる状態でバニラのあの茶色い状態になってるわけではないんですね。その一手間があるの、初めて知りました。その手間があってこそ、いい香りがするっていうことなんですね。

内藤>そうですね。生産で世界的に有名なのはマダガスカルで、ここで作られたバニラが香りも高く品質が高いと評価を受けています。

武居>なるほど。ほかにも、おいしいアレが意外な植物だったってありますか?

内藤>武居さん、ねばねばの夏野菜といえば・・・?

武居>ネバネバと言えば・・・オクラですか!?

内藤>正解!そのオクラは何科の植物か、なかなか意識したことないと思いますが、いかがでしょうか。

武居>そうですね。オクラはもう「オクラ」!ってイメージしかないんですが...(笑)

内藤>実はアオイ科の植物なんです!

武居>あっアオイ科って、道路脇とかによく生えているピンクのお花の、アオイですか?

内藤>実は、みなさんがよくご存じのハイビスカスもアオイ科ですし、あるいはワタ(コットン)もアオイ科の植物なんです。

武居>んーなるほど!つまりオクラはハイビスカスやコットンの仲間だったんですね。

内藤>なかなかそういうことを考える機会はありませんよね。わかりにくいかなと思って、今日は写真をお持ちしました。オクラとコットン、それぞれの花をご覧ください。

オクラの花

コットンの花

武居>あっおれ本当にそっくりですね!全然わからないです。たしかにハイビスカスやアオイの花に似ているんですけど、薄い黄色で、どっちも一緒で、これはどうやって見分けたらいいんでしょうっていうくらいの差ですね。

内藤>本当ですよね。オクラとハイビスカスとコットンの意外な共通点があったわけなんですよね。

武居>今まで食べてたものも、意外な植物だったみたいなことが結構たくさんあるんですね!
勉強になりました!

ということで、今日は「知られざる食べ物の意外なトリビア」をご紹介しました。


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