
花のトレンド・販売データなどを調査・分析して販売している、
株式会社 大田花き 花の生活研究所の内藤育子さんに、
お花に関する様々なことを伺っていくハナラボのコーナー。
武居さん>内藤さん、あけましておめでとうございます!
本年もハナラボのコーナー、よろしくお願いします!
内藤さん>よろしくお願いします!
武居さん>新年一発目のハナラボなんですが、今日はどんなお話でしょうか?
内藤さん>武居さん、明後日1月7日といえば!?
武居さん>あっ七草がゆを食べる日ですよね!?
内藤さん>ですね!お正月7日に七草がゆを食べる習慣は、日本全国で行われていることですね。武居さんは食べたりしますか?
武居さん>はい。毎年ちゃんと自分で七草粥作ってます!今は七草がすでにセットになって販売されていたり、加工品とかもありますし便利ですよね。
内藤さん>そうですよね。ちなみに正式には、1月7日はお節句になります。
武居さん>なるほど。3月3日桃の節句、5月5日端午の節句と同じ節句ってことですよね?
内藤さん>そうなんです。日本では、元日の祝日がすでにあったこともありますし、1日から6日までは酉・戌・未・丑・午を占いの対象として、7日は人を占う日ということで、人を大切にする日だったんですよね。そこで1月7日は人日の節句としたのです。「人を大切にする」ことから、もともと中国ではこの日に犯罪者への刑罰を行わないとか、人々の健康を願って七種菜羹を食べる風習があったようです。
それが日本に伝わって、江戸時代に正式に無病息災を願う行事として、七草がゆを食べる習慣として定着したというわけです。
武居さん>なるほど、そういうことだったのですね。人を大切にする日。いいですね。新年始まって、人を大切にしようってことですよね。春の七草でみんなが健康になりましょうという、というお節句なのですね。でも、七草ってあまりにも馴染みがなくて、覚えずらいっていうイメージもあると思うんですが・・・
内藤さん>七草が決まったのは鎌倉時代なので、昔の呼び方のまま継承されているのでわかりにくいんですよね。わかりづらいかと思って、今日は実際に市場で販売されている、七草セットをご用意しました!
武居さん>ありがとうございます!なんだか植えられているのをみると、ほっこりした気持ちなりますね。。(笑)セリ、ナズナまではわかりますが・・・「ゴギョウ」はなんですか?
内藤さん>ゴギョウは「ハハコグサ」といって、武居さん、こういう花を春先にご覧になったことありませんか?
武居さん>黄色いぽんぽんした花ですよね!みなさんも実物を見れば、見たことあるんじゃないかと思います。
内藤さん>そうですね。キク科の植物で、漢方で使われたりしますし、
江戸時代初期までは草餅に、ヨモギではなくゴギョウを使っていました。
武居さん>なるほど、ハコベラもあんまり聞かないんですけど・・・・
内藤さん>ハコベラは「ハコベ」のことで、こういう白い山野草、見たことありませんか?
武居さん>あっなんか見たことあります!写真とかでは見たことある気がします。
内藤さん>昔から、これを塩と混ぜて歯磨き粉にしたり、止血に使われたりしました。
武居さん>やっぱり七草って健康にいいものが選ばれてるってことなんですね。ホトケノザはなんとなくわかります..!
内藤さん>ピンクの花を思い浮かべませんか?
武居さん>絶対みなさん、小さい頃見たことがある花ですよね。
内藤さん>私も昔はその植物だと思っていたのですが、なんとそれではなく、
黄色い花を咲かせる「コオニタビラコ」という植物のことなんです。
武居さん>そうなんですね!黄色なんですね。誰かさんの名前のような・・
内藤さん>コオニタビラコさんは黄色い花なんです。
この植物の若くて柔らかい葉を食べます。
武居さん>そうだったんですね!残りのスズナ、スズシロは、わかります!
内藤さん>スズナはカブ、スズシロはダイコンのことですよね。野菜が不足する冬でもこのような野菜は重宝されました。ダイコンは咳止めや胃の薬、冷え性にいいと言われて、干した葉は入浴剤に使われたりしていました。
武居さん>野菜や青物が不足する冬に、新鮮な若菜のエネルギーを取り込んで、元気になろうということですよね。体調を崩しやすいこの寒い時期に、よく考えられて選ばれているのですね。
冬本番はまだまだこれからですよね。
みなさん寒い日が続きますので、七草で英気を養って乗り切りたいですね。
ということで今日は「七草粥の“七草”について」ご紹介しました。
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