
花のトレンド・販売データなどを調査・分析して販売している、
株式会社 大田花き 花の生活研究所の内藤育子さんに、
お花に関する様々なことを伺っていくハナラボのコーナー。
内藤さん>今日は、花瓶の選び方について、お話したいと思います。
武居さん>花瓶を選ぶのって、難しいですよね。
内藤さん>だいたいどのような花でも簡単に飾れてサマになる基本の花瓶がほしいけれども、どういう形態ものがいいのか悩みますよね。実際、そういう相談を受けることもよくあります。そこで今日は1つ目の花瓶を選ぶ方法、2つ目の花瓶を選ぶ方法についてご紹介したいと思います。
武居さん>早速ですが、1つ目はどういうのがいいですか。
内藤さん>これはですね、いろいろと考え方がありますが、今、日常の花が最も多く販売されているという量販店やスーパーの花売り場の花は長さ60cmと相場が決まっているんです。
武居さん>確かにお花屋さんではプレゼント用とか、大きいものもありますが、スーパーの花はだいたい50-60cmくらいですね。
内藤さん>そうなんです。飾るときの全体の高さは、だいたい花瓶の高さの1.8-2倍くらいにするとバランスよく見えることが多いです。
武居さん>なるほど。とすると、例えば50cmくらいのものを飾るのであれば25cmくらいの高さの花瓶ということですね。
内藤さん>そうです。60cmくらいのものであっても、少し茎の下を切っていけますし、まあだいたい花瓶は高さ25cm前後のものが多く出ているので、これくらいのものを1つ目の花瓶にすると使いやすいでしょう。
武居さん>幅はどのくらいがよさそうでしょうか。
内藤さん>2本から5本くらいで生けることが多いとして、直径が7-8cmくらいのものがいいでしょうね。その時に、もちろん寸胴型のすとんとしたストレートのものでもいいですし、途中でくびれているものでもOK。どちらも使いやすいです。
武居さん>口が上に向かって広がっているものと、つぼまっているものではどちらがいい?
内藤さん>花の上級者は口が広がっているものでも使いこなせると思いますが、もし1つ目の花瓶でビギナーさんであれば、つぼまっている方が使いやすいでしょうね。
武居さん>まとめると、高さ25cm前後、幅が8cm前後、口はつぼまっているいる方がより使いやすい、ということですね。1つ目を買うと2つ目が欲しいと思ってしまいますが、これはこれで悩みます。
内藤さん>二つ目となれば、もう何でもこれは出合いですから、お花屋さんでも雑貨屋さんでも百均でも気に入った花瓶と出合ったらインスピレーションで買っていいと思います。でも、もし1つ目の花瓶からの流れで選ぶとしたら、さらに高さを抑えた15cmくらいのものがおすすめです。それはもう幅とか形とかなんでもよくて、低いものであることがポイントです。
武居さん>なぜですか?
内藤さん>花を長く楽しんでいくために、たまに水を交換しますよね。その時にきれいな水をたくさん吸えるように、茎の下を切って切り口を新しくしていくと、どんどん短くなっていきますよね。長く楽しめば楽しむほど短くなるわけです。
武居さん>なるほど、そこで25cmでは今度は花瓶が大きすぎてしまうから、背丈の低い花瓶でテイストを変えていけなおして楽しむということですね。
内藤さん>そういうことです。さらには7cmとか5cmとか本当に小さい花瓶があってもいいとは思いますが、まあそれはさておき2個目は15cmくらいのがあると便利です。
武居さん>内藤さんがお気に入りの花瓶って、どんな感じですか??
内藤さん>わたしは、キリンの花瓶が気に入っていて、いつもこの花瓶だけは稼働しています。
こんな感じの。
武居さん>キリンの首から上が花瓶としてデザインされていて、角の間から花を入れるようになっているんですね。
内藤さん>そうです。これもこう見えて意外と黄金スペックで、高さが23.5cmで、太さが8-9cmくらい、上部がつぼまっているので、実はとても使いやすいんです。
武居さん>個性的すぎて、いける花を選びませんか?
内藤さん>意外と何でもいけちゃいます。今は、80cmくらいのネコヤナギを5本生けているのですが、大きい枝物からふわっとしたカスミソウもいけますし、縦長にアルストロメリアでもバラを投げ入れてもいいですし。意外にも、色も形も買った私も驚くほどなんでも親和性が高くて、便利でした。めちゃくちゃお気に入りです。
武居さん>それもやはり高さ25cm、幅8cmくらいの黄金スペックだから使いやすいのでしょうね。
ということで今日は「初めての花瓶1つ目、2つ目を選ぶ方法」をご紹介しました。
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