
花のトレンド・販売データなどを調査・分析して販売している、
株式会社 大田花き 花の生活研究所の内藤育子さんに、
お花に関する様々なことを伺っていくハナラボのコーナー。
内藤さん>武居さんは「高校生花いけバトル」というイベント、ご存知ですか?
武居さん>初めて聞きました...!
内藤さん>高校生が2人1組になって、ステージ上で花いけを競うという比較的新しい競技です。
武居さん>高校生が!花瓶や花は用意されているのですか?
内藤さん>ステージに上がった時に初めて自分がどの器にいけるかを知って、どれも個性的なものばかりなのですが、それにステージ上に用意された花材をいけるんです。しかも5分で!
武居さん>5分で!?
内藤さん>5分で。ステージの上なので、作品は結構大きいし、バランスのとりにくい大きな枝物なども用意されているんです。終了のゴングが鳴る数秒前に、作品のバランスが崩れて花瓶が倒れてしまうことなどもあって、見ている方もドキドキハラハラ。倒れてしまうときは、観客のほうから「あー!」とか「きゃー」とか悲鳴にも近い声が聞こえたりします。
武居さん>終了直前に??甲子園ではありませんが、1年間、この5分のために日々精進してきたけに、それは悔しいでしょうね。
内藤さん>そうです本当に。悔しくてこぶしを握り締めながら、涙して審査を待つ高校生もいたりして、そのこぶしを見ているだけでこちらが涙しちゃうくらいです。しかし、審査は作品の出来不出来だけではありませんし、こじんまりまとめて100点狙いの作品ばかりが高く評価されるわけではないんです。いかに果敢に難度の高い芸術性を求めてチャレンジしたかも評価されるんです。
武居さん>熱量もまた評価されるというわけですね。
内藤さん>そうなんです。この高校生花いけバトルは2016年ころから始まって(花いけバトル自体は2011年から)、じわりじわりと全国で広がっているのですが、この競技のために部活として花いけ部が新設された高校もあるんです。
武居さん>この大会に出るために新設されたのですか。
内藤さん>そうなんです。1年に一度のこの5分にかけるために、書類を書いて、学校に申請して、部活作っちゃいました、というところもあるんです。花いけ部はまた従来の華道部とはちょっと性質が異なりまして、華道部というと静的な印象の強い文化部のはずが、花いけバトルのときばかりは躍動感あふれる熱血体育会系に変貌する印象です。
武居さん>高校生が短い時間で花の作品を作って対決するのも、見ごたえがありそうですね。
内藤さん>そうなんです。そして、そんな悲喜こもごもの花いけバトルが、なんと来週、この横浜で開催されるんです!
武居さん>え!横浜で開催されるのですか!?
内藤さん>はい。来年2月に全国大会があるのですが、それに向けて出場権を競う予選として神奈川大会が来週12月15日にクイーンズスクエアで開催されます!
武居さん>観覧自由ですか??
内藤さん>自由です。しかも、花いけバトルの特長なのですが、審査員は花のプロのほかに、ステージ観戦者全員が参加するんです。つまり、みなさんがクイーンズスクエアに行って観戦したら、その場で審査員にもなってしまうということなんです。
武居さん>でもどうやって?
内藤さん>青コーナー赤コーナーに分かれて対戦するのですが、皆さんが直感的に良かったと思う方の色のカードを掲げるだけです。
武居さん>そのカードは主催者から配られるのですね?
内藤さん>そうです。みなさんは、行くだけ。
武居さん>会場の一体感が高まりそうですね。どのくらいの学校がエントリーしているのですか。
内藤さん>14校、27チームがエントリーしています。
武居さん>27チームってすごいですね。それだけ神奈川の皆様の関心が高いといえますね。マッチ数も多いのではないでしょうか。
内藤さん>そうなんです。予選が9ラウンド、予選を勝ち抜いたチームによる決勝トーナメントが4ラウンドあるので、全部で13ラウンド、観戦していただけます。
武居さん>となると、イベントとしてはだいぶ長丁場ですか?
内藤さん>12時30分開場、13時開演、終了予定は17時30分です。
武居さん>Take you time.の放送時間と被りますね..!
内藤さん>すみません。私のおすすめは、クイーンズコートのどこかのおしゃれカフェでTake your time.を15時20分まで聴いて、終わったら花いけバトルの決勝ラウンドを観戦するというのはいかがでしょうか。それでも2時間ありますので、ちょうどいいのではないでしょうか。
武居さん>ということで今日は「高校生花いけバトル・神奈川大会」をご紹介しました。
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