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NITTEN ハナラボ 第197回「チューリップの植え付け時期について」

花のトレンド・販売データなどを調査・分析して販売している、
株式会社 大田花き 花の生活研究所の内藤育子さんに、
お花に関する様々なことを伺っていくハナラボのコーナー。

今回は、ハナラボ宛にいただいた質問メールをご紹介します!

◯ラジオネーム ぽんぽん丸さんから。
「詩織さん、内藤さん、こんにちは!やっと秋をカラダで感じる陽気になってきましたね。ホームセンターや園芸店ではチューリップの球根がたっくさん並んでいて、
赤ー白ー黄色ー♪の、他にも紫、ピンク、八重咲きやフリンジなど種類も豊富すぎて、
どの子にしようか選ぶのに何分も立ち止まってしまう程、とっても楽しいですね♪
さて、そんなチューリップについて質問です。
チューリップの球根の植え付け時期は、関東では11月頃かと思いますが、最近の気候変動の影響などを考えて、時期をずらしたりする必要はあるのでしょうか?
また改めて気を付けることなどがあったら教えてくださいm(_ _)mよろしくお願いいたします。」というご質問なんですが、、確かに日本でも毎年暑さも長引きますし、ぽんぽん丸さんのおっしゃるとおり、チューリップの球根の植え付け時期もずらした方がいいのでしょうか?
>結論から言ってしまいますと、まだ11月くらいで大丈夫でしょう。
11月がもう一段回暑くなると、これは考えたほうがいいかもしれません。


◯昨年、今年くらいなら、11月で大丈夫でしょうということですね。
>はい、その通りです。ガーデンセンターさんからすると、球根を売りたいのは10月から。なぜなら11月になると今度はパンジーやガーデンシクラメンなどを売り出したくて、どちらかといえば球根よりも、そういうものに売り場を割きたいと思っているんです。

◯だからみんな10月に球根を買うわけですね。
>球根を輸入するのも、だいたい10月です。球根も「なまもの」ですから、お店に長い間置いておいたら傷んでしまうリスクもありますし、入ってきたら鮮度のいいうちに売りたいものですよね。ですから、買う方も10月に買ってきて、そろそろ植えようかな~となると思います。でも最近の10月は関東でも25℃くらいになる日は何日もあるじゃないですか。
そうすると10月だとちょっと早かったりするんです。
11月くらいになると、気温もだいぶ落ち着いてきて、球根を植えるにはちょうどいい。

◯早い、遅いの基準は、どう考えたらいいんでしょうか?
>チューリップの球根は、下から根が出てきますよね。この根が出てくる適温が15℃程度。昼間の気温が安定して20℃を下回るようになってくれば、球根を植えて大丈夫です。

◯20℃以下になってからですね。
>横浜では、10月の平均気温が22℃、最低気温でも15℃、11月になると17℃、最低気温が9℃くらいなので、やはり11月に植え付けるのがちょうどよさそうです。これが、今後温暖化が進んで、11月が20℃を超えるようになったら、これはやはり植え付け時期を考えないといけませんね。

◯気温を考えずに、植え付けが早すぎるとどうなりますか?
球根が腐ってしまう可能性があります。根が出てくるまでは、球根だけでは水を吸えないので、植え付けて水をやると球根が腐ってしまうリスクがあります。気温が下がるまでは水をやってはいけません。いい球根ってまるっとぷくっと太っていますよね。この中身は水分を多く含んでいるんです。

◯では10月に球根を買ってから植え付けるまで、どこに置いておくのがいいでしょうか?
風通しの良い日陰で管理していただければと思います。最近ガーデンセンターで球根を買うと、穴が空いた袋に入れて渡してくれるんです。

◯袋の中で腐らないようにしてくれているんですね。
10月に売り出し中の球根を買ってからは、風通しが良い涼しい所で管理、20℃を下回ってきたら植え付けですね。
ということで今日は「ラジオネーム:ぽんぽん丸さんからの質問」をご紹介しました。

お花に関する質問や、やってほしいことなど、
どしどしメールお待ちしています!
take@fmyokohama.jp までお送りください♪

次回のハナラボもおたのしみに♪

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