
花のトレンド・販売データなどを調査・分析して販売している、
株式会社 大田花き 花の生活研究所の内藤育子さんに、
お花に関する様々なことを伺っていくハナラボのコーナー。
季節はもう、実りの秋!
ということで、今回は観賞樹や、観葉植物のおいしいフルーツをご紹介したいと思います。
まず一つ目は・・・ポポーです!
手のひらサイズのモンキーバナナのような見た目の果物で、触ると桃みたいな感触。
皮を剥くとキイロっぽい果肉があります。
内藤さんは食べたことがあるそうですが、味と触感は、桃とバナナとマンゴーを足した感じなんだとか!
また、中には柿の種みたいなぷっくりしたタネが果肉の中にぎっしりと並んでいます。
元々は北米原産で、ネイティブアメリカンが好んで食べていたようで、日本には明治時代に持ち込まれました。
美味しいのに、なぜスーパーなどで売られていないのか疑問に思いますが、、
これはどうやら足が速く、傷みやすいことが原因なんだそうです。
皮がすぐ黒っぽく変色してしまうので、それで商品の見た目の価値もすぐ落ちてしまうし、なかなか流通に載らないみたいなのです。
種苗会社さんでポポーの苗をネット販売しているので、お家で育てて食べるのがおすすめです🎶
2つ目にご紹介するのは・・・モンステラの実です!
なかなか関東で栽培していても、モンステラに実がなるのをみたことってありませんよね。
内藤さんは、八丈島に行ったときにモンステラを栽培されている生産者さんからいただいて食べたそうですが、
これがまたびっくりするくらい甘くて香り高くておいしいんだとか!
モンステラは水芭蕉やアンスリウムと同じサトイモ科の植物なので、真ん中にベビーコーンのような塔が立ちます。
それが花なのですが、水芭蕉より大きくて、その花が実になるとトウモロコシのように膨らんだ小さな実がぎっしりとなります。
鱗がその表面を覆っていて、それをとると、トウモロコシのような粒々があり、食べることができます。
熱帯でモンステラを育てたら、いつか食べられるかもしれませんね。
では、最後にご紹介するのは・・・ジャボチカバです!
ブラジル原産、フトモモ科の植物で、直径2cmくらいの黒っぽい実が成ります。
植物園などに行くとよくあるのですが、一部生産されて苗木が流通しています。
そして、その実のなり方がかわいすぎるんです。
この実もとても美味しく、ブドウやライチのような味わいなんだそう。甘さと酸味と両方あります。
皮にはポリフェノールが豊富に含まれていて、流通したらきっと人気のフルーツなのでしょうが、
これもまた日持ちがよくないので、生で流通に載ることはなかなかないんです。
ジャボチカバも苗をネット販売していますので、なかなか熱帯地域ではないと実がならないのですが、常緑ですし観賞樹としてお楽しみいただくのがおすすめです🎶
観賞しながら、うまくいけば実が成って楽しめるって一石二鳥ですよね!
ということで今日は「フルーツがなる、おすすめの観賞樹」をご紹介しました。
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次回のハナラボもおたのしみに♪