
花のトレンド・販売データなどを調査・分析して販売している、
株式会社 大田花き 花の生活研究所の内藤育子さんに、
お花に関する様々なことを伺っていくハナラボのコーナー。
今日から9月がスタートしましたね。
9月は1年の中でも、春先の3月と同様、最盛期を迎えるアイテムが多い月なんです。
リンドウやケイトウ、そのほかにワレモコウやフジバカマ、センニチコウなどがありますが、
その9月に旬を迎える花の一つ、フウセントウワタという植物をご紹介します。
茎に棘の生えた風船がたくさんついてるみたいですよね。
とっても軽く、本当の紙風船のようです。
そして、中を破るとフウセントウワタのワタが入っていて、これが最後には開いて、タンポポの綿毛のように遠くに種を飛ばす役割があります。
このままずーっと飾っておくと、なんとこの風船がはじけてタネが飛び出してくるんです!
この、植物の変態を楽しめるのもフウセントウワタの醍醐味です。
温かい時期(25度以上)にタネを撒いたら発芽するため、種まきは5月くらいに行って、
土をかぶせておくと3週間くらいで発芽します。
その際、一つ注意しなければならないことがあって、切ったときに白い液体が出てくるので、
もし生けながら触ったりしたら、よく洗っておいてください。
フウセントウワタって花も根も茎も漢方などの生薬に使われているのですが、一方で、
キョウチクトウ科の植物はどれも切ると白い液体が出てきて、かぶれてしまう方もいらっしゃるかもしれませんのでご注意ください。
ちなみに花言葉は「健康な体」。
ギリシャ神話に出てくるアスクレピオスという医学の神様に因んでるようです。
花市場には、フウセントウワタの花もちょっとだけ流通して、
ギリシャ神話の医学の神様アスクレピオスに由来した「アスクレピアス」という学名で流通します。
難しい名前ですが、内藤さんは、「明日くれ、ピアス」=ピアスをくれるなら今日じゃなくて、明日くれ=アスクレピアスと覚えたんだそう!笑
みなさんも是非、「明日くれ、ピアス」と覚えて、お花屋さんで購入してみてはいかがでしょうか...!笑
ということで今日は「ユニークな形の植物「フウセントウワタ」」をご紹介しました。
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次回のハナラボもおたのしみに♪