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NITTEN ハナラボ 第193回「コーヒーとお花の知られざる共通点」

花のトレンド・販売データなどを調査・分析して販売している、
株式会社 大田花き 花の生活研究所の内藤育子さんに、
お花に関する様々なことを伺っていくハナラボのコーナー。

10月1日は「コーヒーの日」なのですが、
実は、花とコーヒーには大きな共通点があるのをご存知でしょうか?
それはズバリ、花とコーヒーは世界の生産地が重複しているんです。
花の生産が盛んな国の12位くらいまでは、ほぼコーヒーベルトに位置しています。



コーヒーベルトは、赤道を中心に北緯と南緯25度くらいずつのところ。
大産地の中国も広いのですが、花の生産が盛んな雲南省は、北緯29-25℃くらいのところ、
そのほか、大産地のコロンビアとエクアドル。
マレーシア、ベトナム、タイ、台湾、インドネシア、ケニア、エチオピア、グアテマラ、パナマ、コスタリカなどからも花が届きます。
ウガンダでもコーヒーを産業化して生産が盛んですが、花もウガンダから(特にバラ)が輸入されています。

生産が盛んな国に共通しているポイントは、”標高”です。
中国の雲南省、コロンビア、エクアドル、ケニア、マレーシア、ベトナムなど、
どこも標高1500〜2000メートルほどの場所で花を生産していて、コーヒーも同じなんです。
緯度は低いけど、標高は高いというのがポイントです。

一つのメリットは、太陽が真上を通るので、”花が太陽にむかってまっすぐ上に向かって伸びる”こと。
例えば日本の場合は花にもよりますが、ハウスにお邪魔すると、太陽が低い冬場などは特に、花が少し傾いて成長している場合があります。
且つ、標高が高いことで昼間は温かくて、夜は涼しい。
例えば、だいたい昼の気温が25℃前後、どんなに高くても30℃。
夜は15℃くらいまでストンと気温が下がる。
このことが植物に栄養が溜まり元気になる重要な条件なんです。
夜の温度が下がると、栄養(=糖)を植物体に蓄えることができるので、充実した良い株を作ることができるんです。

さらに、赤道付近の国なら、日本のように冬がすごく寒くて、夏はとても暑いみたいなこともなく、
冬至も夏至もそれほど影響受けずに1年中安定した気候のもとに栽培できます。
朝6時日の出、夕方6時日の入り、
たまに雨と雷くらいで災害が少ないなど、生産地としてのメリットが大きいのです。
コーヒーとお花には、意外な共通点があったんですね。

ということで今日は「コーヒーとお花の知られざる共通点」をご紹介しました。

お花に関する質問や、やってほしいことなど、
どしどしメールお待ちしています!
take@fmyokohama.jp までお送りください♪

次回のハナラボもおたのしみに♪

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