
花のトレンド・販売データなどを調査・分析して販売している、
株式会社 大田花き 花の生活研究所の内藤育子さんに、
お花に関する様々なことを伺っていくハナラボのコーナー。
まだまだ暑いですが、秋を感じる瞬間、ありますよね。
今年の十五夜は、明後日9月17日です。
十五夜は「中秋の名月」とも呼ばれて、ススキなどの秋の草花やお団子をお供えして、月を愛でる素敵な習慣が残っていますよね。
ススキは酸性土壌で栄養が少ない土壌を好むようで、日本は火山帯で酸性のところが多く、栄養が少ないので、ススキが繁殖するのに適しているんです。
また、ススキみたいなイネ科の植物が今花市場では人気で、いろんな種類が出ています。
ススキみたいなもので一番人気なのは「パンパス」です。
背丈が1mくらいあって、何年か前からすごく人気で、静岡県や熊本県などからたくさん出荷されてい
ます。
ちなみに、イネ科の植物の葉っぱって手が切れるイメージがありませんか?
細い葉でシュッとしていて、葉の両脇に見えないくらいの小さなギザギザがあって、手を切りやすいんです。
一見そのギザギザは見えないのですが、実はガラスにも含まれる珪素で細胞壁が堅くされているので、とてもよく切れます。
このパンパスは大きいだけに、葉も大きくて、よく見えない割に葉のギザギザもしっかりあるので、
公園などにある大きな株のこのパンパスは子供が入らないように、柵を施していたりします。
そのため、生産者さんによってはツナギのような防護服を着たり、場合によってはフルフェイスのヘルメットをかぶることもあるらしく・・・
その上、パンパスを収穫する時期(8月から9月)は暑いので、大変な環境の中で収穫してくださっているんです。
葉の部分は出荷されませんが、穂の部分は年末までずっと人気で、フレッシュで出荷が終わってもなお、ドライフラワーとしても流通しています。
また、パンパスほど豪華でなくても、お月見用にちょっとススキ代わりに何かあったらいいな、という場合は、買わなくても近所に生えている草を切ってきてもいいかもしれません。
おすすめは「セイバンモロコシ」。
きっと、みなさん一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
このセイバンモロコシを2〜3本切って、ちょっと花瓶に刺したら、お月見の雰囲気満点になります。
簡単にお月見気分を味わえておすすめです🎶
ということで今日は「十五夜目前!ススキに似た植物・パンパス」をご紹介しました。
お花に関する質問や、やってほしいことなど、
どしどしメールお待ちしています!
take@fmyokohama.jp までお送りください♪
次回のハナラボもおたのしみに♪