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NITTEN ハナラボ 第176回「知られざる名花・カンパニュラ」

花のトレンド・販売データなどを調査・分析して販売している、
株式会社 大田花き 花の生活研究所の内藤育子さんに、
お花に関する様々なことを伺っていくハナラボのコーナー。

みなさんは、「カンパニュラ」という花をご存知ですか?
今だけの季節のもので、流通期が短いだけにご存じない方も多いかもしれませんが、知られざる名花なんです!



ハンドベルのような形の花が上向きについていて、1本の茎に段々になって、15輪くらいついています。ピンク色、淡いパープルカラーでとってもキュート。

山歩きをされる方や、山野草に詳しい方は、ホタルブクロやイワギキョウなど、日本に自生する紫色のベル状に咲く花をご存知かもしれませんが、これらの花の仲間。
ホタルブクロをぷくっと膨らませて、上向きにしたような形をしています。
ベル状の形をしているので、別名フウリンソウ、ツリガネソウと呼ばれることもあるのですが、
カンパニュラの意味自体が、ラテン語で「小さな鐘」という意味に由来しています。

国内の産地は、岩手県の花巻。
ここでたくさん生産していて、6割以上が花巻産です。
花巻といえば、大谷翔平選手の故郷ですよね!
実は、カンパニュラと大谷選手の共通点は「岩手県が出発地点」というほかに、もう一つあるんです...!
それは「日本生まれで世界を舞台に活躍している」ということ!
もともとは南ヨーロッパ原産の花ですが、横浜にある”サカタのタネ”という種苗会社が、カンパニュラを生産しやすく改良したんです。
その際、もともと5月-6月くらいしか咲かなかったものを、2月から9月くらいまで咲くように改良して流通期を伸ばしたら、それが評価されて、世界の花の大産地であるコロンビアや中国の雲南省、ケニアなどに、日本からその優れた品種が輸出されて生産されるようになりました。
日本で生まれた優れた品種が世界中に流通して愛されている=世界を舞台に活躍する、大谷選手と一緒!笑

そんなカンパニュラの旬が、まさに今なんです!
水あげも良く長持ちしますので、管理は簡単。
つぼみもどんどん咲いてきますので、最終1本で17-18輪くらい咲きます。
1本大体500円くらいなので、とってもお得です。

1本丸ごと飾るには、大きい花瓶がないという方もいらっしゃるかもしれませんが、その場合は切り分けるのがおすすめです。
下の方についている花は、花首が12-15cmくらい伸びているので、そこを2-3本欠いて、残った1本を3分の1くらいずつに切ります。
そうするとだいたいどれも高さが同じになって、束ねるとちょうどおうちにある15cmくらいの花瓶に挿しやすくなります。
またこの時、足元にある花は水に浸かってしまいますので、取り除きます。
取り除くのですが、捨てるには忍びないので、小さな花瓶やカップなどにチョンとさしておくと、これまたずっと咲いています。

みなさんも是非、お家でカンパニュラを楽しんでみてはいかがでしょうか🎶

ということで、今日は「大谷翔平選手と共通点を持つすごい花、カンパニュラ」についてご紹介しました。

お花に関する質問や、やってほしいことなど、
どしどしメールお待ちしています!
take@fmyokohama.jp までお送りください♪

次回のハナラボもおたのしみに♪

 
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